山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」

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2022年1月24日

機嫌良く生きるのは難しい
-群がる黒雲の背後に陽光あり-

矢澤俊彦



 なぜかいつも不満そうな顔をしている人がいます。これも伝染しますね。評論家の山崎正和氏の以前の著書に『不機嫌な時代』というものがありました。町ですれ違う人たちが、みんなそんな顔をしていたら楽しいはずもなく、子どもたちもそれをまねするようになるかもしれません。しかし日本はこの島国に沢山の人がひしめき合っているストレスの多い社会です。

 様々な情報に翻弄され、あまりにも複雑怪奇な世の中を渡っていかねばならない私達を襲う圧迫は、大変なものです。朝起きて、なんで働きに行かねばならないか、生きている目的も明確にはつかめないのではやる気が出るはずもないのです。以上の様子を見て、私はこれは「神亡き国の悲惨」ではないかと、思うのです。頼るものが結局自分しかない、とすると社会との関係も緊張を強いられます。自分の力で自分を救おうというのであれば、大らかさも余裕も出てきません。フイリピンやブラジル人のあの明るさや心の広さはただ気候によるだけでなく、自分の人生を託する相手を持っているからではないか、と思われてなりません。

 不機嫌になり、気難しくなるのは、自分の思いが遂げられず、周囲世界と衝突するからです。わがままと言えばそれまでですが、私達は相当努力を重ねても自分中心という根強い傾向を捨て去ることは困難なのです。その利己心のみならず、自己そのものを空しくし、捨ててしまうという困難と闘っているのが宗教というものです。たとえどんなに不平不満の黒雲に取り巻かれていようとも、その背後に必ず輝く太陽があることを信じるのです。様々な悩み、苦しみが絶えない日々の営みのすべてをそっくり自分の生命の与え主に「託してしまう」のです。必ずやすべてを良きに転じてくださる。なぜならばそこで私達一人一人を愛(いと)し子としていつくしんでくださる大いなる母の愛に抱かれるからです。ここに楽天主義の究極的源泉があります。幼子たちのすばらしい笑顔もここからでているのでしょう。

 降り積もるドカ雪を眺めつつ私は思います。自分の今を生かすために、天からも周囲からもどれほどの好意、善意が押し寄せていてくれるものか、造物主を思い、人類の歴史を思い、近くは父祖の労苦を思い、驚き、感謝するほかはないのです。

本文は荘内日報に掲載されました



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園長

社会福祉法人 地の塩会
荘内教会保育園
理事長・園長 矢澤俊彦

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