山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」

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幼児教育(保育)の無償化に思う
-子供はいよいよ「社会の子」なり-

2019年9月2日

矢澤俊彦



★ この10月から幼児教育(保育)の無償化が実施される予定です。このためのかなりの財源などについて様々な意見はありますが、まずは朗報でしょう。保護者の親たちにとって、また保育関係者にとっても嬉しいことに違いありません。

★ また国全体にとっても、あるべき姿への大きな一歩と見ることができます。今後さらに高校から進んで、大学教育の家庭負担軽減まで行けば、国民の感じている圧迫感も随分軽くなり、元気も出てくるかもしれません。

◆やっとここまで来た日本◆

★ 「日本もやっとここまできたのか」、と感慨深げに語る人がいます。戦後一貫して「富の公平な分配」と、子育てしやすい環境づくりに努力を重ねてきた方です。「これでようやく先進国並みに近づいたのでは?」と、戦後70年の歩みを語ってくれました。

◆大きな考え方の転換が◆

★ このたびの保育園の保護者負担額も、これまでは各家庭の収入を細かく計算し、それを10幾つかに区分して算出してきたやり方を廃棄し、そのすべてが原則的には国が負担するようになる。これは大きな考え方の転換です。

◆「しっかりやれよ」との国民的声援も◆

★ ここで、その財源が今次値上げされる消費税から出ていることを考えてみましょう。それは子どものいない家庭や老人世帯などを含むすべての世代や国民が等しく負担するでシステムです。これには大変大きな社会的意義が感じられます。子育てに関わる者一同には特に深い感謝がわいてきます。「しっかりやれよ」との応援の声が聞こえてきて元気も出てきそうです。

★ そんな意味でも、子供はいよいよ「社会の子」、「次の時代の担い手」、「国民みんなで育てよう」、との思いが湧き出し、今の日本全体を明るくすることを私は願っています。

★ 「一人の子供が育ち行くには部族4百人の力が必要です」、と言ったのは、かつてアフリカを訪問した時のヒラリー・クリントンの言葉として有名です。確かに、現代の子育てや教育は、家庭や学校だけでとても及ばず、一人の問題行動の背後にも。今の社会の重みが感じられます。みんなで力を合わせてこの世界を住みよいものにしていかねばなりません。

◆今後も多い課題◆

★ 先進諸国は多くが少子化の中にいます。労働者不足で、女性に働きやすい環境を整えようと懸命です。他方、地球規模での人口増も心配されます。この機会に私どもが考えたいことはまだまだ多くあります。子育ては何のためなのか、どんな子に?結婚や幸せの意義、働く女性の環境改善、などです。


★ 終わりに、園長として現場を見ますと、保育をめぐってはまだまだ問題があります。待機児童の問題の他に、保育士の数が足りないこと、受け持ち定数が多いうえに、職員が激務であること。保育士の待遇改善や施設の充実等はその一部です。これを機会に声をあげていきたいと思います。国民の目が今、幼児教育に注がれようとしているからです。

(本町三丁目 荘内教会牧師・同保育園長)



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園長

社会福祉法人 地の塩会
荘内教会保育園
理事長・園長 矢澤俊彦

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