山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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言葉も目や皮膚の色も違う。なんだか怖い。でも…
2025年8月25日
(礼拝カード NO.18 お話 優先生)
★ ゆうき君は恥ずかしがり屋の男の子。お父さんの仕事の都合で世界中を旅することになりました。でも、「世界中の人と友達になれるかな。言葉が通じないし見た目も全然違うし怖いな。」心配なことがたくさんあって世界中を旅するのは嫌だなと思っていました。
★ 初めに言った国はアメリカです。町に着くと自分と同じ年ごろの子どもを見つけます。その子の名前はマリーちゃん。髪の色は金色、目は青くて自分とは全然違う姿。やっぱり怖いと思いお父さんの背中に隠れました。すると、その子が歌を歌いだしました。 “♪If you’re happy and you know it,clap your hands ”
あれ?これ知ってる!なんだっけ・・・“幸せなら手を叩こう”だ。気づくと嬉しくなって自然と歌いだしていました。歌いだしたゆうき君にマリーちゃんは大喜び。言葉は通じないけれど一緒に歌ううちに二人は友達になることができました。
★ 次に行ったのはアフリカのケニアという国。ケニアではシンバ君という男の子に会いました。シンバ君は黒い肌に短くクルクルとした髪の毛、同じ年だというのにゆうき君よりずっと身長も大きいのです。「僕と全然違う」ゆうき君はドキドキしながらじーっとシンバ君を見つめます。すると、シンバ君がゆうき君の持っているサッカーボールを指さし笑顔を見せます。お父さんが話をしてくれシンバ君もサッカーが好きなことがわかると二人は一緒にサッカーを始めました。走り出したシンバ君の足のなんと速いこと。初めは自分と違うと思っていたシンバ君のかっこいい姿を知り、友達になりたいと自分から話しかけだしたゆうき君でした。
★ 次に行ったのはインドです。大きなビルが立ち並ぶ街を通り過ぎ田舎道に通りかかったときでした。乗っていた車が壊れてしまい近くの村に一日泊まることにします。そこではサラちゃんという女の子に会いました。サラちゃんはおうちのお手伝いをたくさんする女の子。大きなタライに水を汲んで運んでいるので真似をしてみますが重くてゆうき君には持てません。「サラちゃんはどうしてお水を運んでいるの?」不思議に思って聞いてみると「うちには水道がないからよ。お水は川まで汲みにいかないといけないの」その言葉にゆうき君は驚きました。「嫌にならないの?」そう聞くと「お家のためだもの。それに私の頑張る姿をいつも神様が見ていてくださる。神様がそばにいてくださるって思うと力が湧いてくるの」とサラちゃんは答えます。住んでいるところも言葉も見た目も違うサラちゃんが自分と同じように神様を信じていることが嬉しくて「一緒にお祈りしよう」と言いました。
★ 初めは自分と違う、なんだか怖いと思っていた世界中の人も良く知ってみると自分と似ていたり良いところがたくさんあることにゆうき君は気づくことができました。私たちはみんな神様から作られた仲間です。違うところがあっても仲良くなれる。みんな仲間だということを忘れずに過ごしていけるとよいですね。
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