山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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砂漠の民に天からパンが
2024年11月5日
(礼拝カード NO.28 お話 諏訪園長先生)
★ 今回のお話は前回の続きとなります。 神様はモーセを立て、イスラエルの民を奴隷状態から解放し、無事エジプトの地を脱出させました。しかしそれからの荒野の旅は苦しく困難な旅でした。
炎天下の岩と砂だらけの荒野の旅は実に40年に及びました。地図上ではシナイ半島を横断するのが最短ルートですが、当時の社会情勢もあり北に行ったり南に下ったり、東に回ったり文字通り『さまよえる民』となりました。
★ 脱出し旅を始めた3日目には水も食料も底をつき始め、人々はモーセに文句を言い、詰め寄るようになりました。「こんなに苦い水は飲めるもんじゃない」 「食べ物もなく飢え死にしそうだ。」「こんなことなら奴隷でもエジプトにいたほうが良かった。食べ物の心配はなかったんだから。」「あなたはなぜエジプトから連れ出し飢えや渇きで死なせようとするのか?」等々言い始めたのです。
★ モーセは民の声を神様に告げ、「私はどうしたら良いでしょうか?」と必死に祈りました。神様は祈りに応え「私が天からパン(マナ)を降らせよう、みんなが食べることができるように」と約束されました。 次の日の朝みんなが朝、テントの外へ出ると土の上に白いものがあります。なめてみると甘い蜂蜜の入ったふわふわしたものです。「あっおいしい、これはパンだ!」とみんなは喜んでパンを集めました。
★ モーセはみんなを集め「みんな、聞いてください。今日、家族が食べる分だけ取りなさい。明日の分まで取ってはいけない」と言いました。これはモーセが神様から言われたことです。しかし、明日の分も取っておこうといっぱい集める人々もいました。
でもそのパンにはあっという間に虫が湧き、次の日には食べられなくなりました。
★ 神様がモーセに行ったことがもう一つあります。「私は安息日にはパンを降らせないから前の日に安息日の分も取っておきなさい」ということでした。そのパンには次の日になっても虫が付きませんでした。
★ こうして長い長い『約束の地』への旅の間、神様はイスラエルの民を養い、命を守り、モーセを通して導いて下さったのです。 しかしモーセは歳をとり約束の地に辿り着く手前で神に召され、自分がその地を踏むことはできませんでした。これも前から神様に言われ、わかっていたことでした。
★ モーセの話には、『十戒』等いろいろあります。何度も映画化されているのでご存じの方も多いことでしょう。人を殺めて逃亡生活していたモーセを神様は一民族を率いるリーダーとして用いました。神様のご計画は私たち人間にははかり知れません。 神様を信じ自己愛から離れ、すべてをゆだね導かれるまま歩むモーセの力強さ、いつも見ていて下さり求めに応えてくださり、モーセを支える神様、苦難が続くと神などないとモーセに食って掛かる頑なな人々と、場面が目に浮かぶようです。
子ども達には、このお話を通して永遠に変わることの無い神様の愛を伝えていきたいと思います。
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