山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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山も海も木々もみな歌っています -夏に聞こえるセミの歌-
2024年7月29日
(礼拝カード NO.15 お話 萌先生)
★ 私たちが生活する中には色々な音が溢れています。雨の音や風の音、鳥や虫の声。耳を澄ませてみると沢山の音が聞こえてきますね。今日はそんな自然の中から、セミの歌についてお話をしようと思います。
★ アブラゼミの『アブ君』は大きな幼虫になって土の中で暮らしていました。でも、早く外の世界に行きたくて一生懸命土を掘っています。
★ やっとのことで外の世界に出てきたアブ君。あとは目の前にある大きな木を登るだけです。でもそれは簡単な事ではありません。木を登る途中に天敵の鳥やアリに食べられてしまったり、途中で力尽きて落ちてしまったりします。まさに命がけの木登りなんです。
★ 木の上まで登り終えると、アブ君は今まで着ていた皮を脱いで大人のセミになりました。大人になれたことが嬉しくなったアブ君は大きな声で歌い始めます。暑い日も、風が強い日も、どんな時でも一生懸命、力強い声で歌いました。
★ そんなアブ君のところに別のセミがやってきました。アブラゼミの『アミちゃん』です。アミちゃんはアブ君のところまで飛んでいくと「とっても素敵な歌声!もっと聞きたくなって飛んできてしまったの!」と嬉しそうに言いました。アミちゃんに褒められて、アブ君は嬉しくなって、もっと大きな声で歌い始めました。
★ その後も二匹はずっと一緒にいて、歌をうたいながら過ごしました。やがて結婚して幸せに暮らしたのでした。
★ 自然の中に生きる生き物たちの不思議な声や音は、神様が創ってくださったものです。もちろんアブ君の声も。
★ さて、私たちは、どうでしょう。神様に気持ちを伝え、讃美歌をうたうことのできるいい声を貰いましたね。でも、その声で時には喧嘩をしたり、お友達を傷つける言葉を言ってしまうこともあるかもしれません。神さまから頂いたみんなの素敵な声は、人を助け力づけたり、お祈りや讃美歌を歌ったりすることに使っていけるといいですね。
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