山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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花がもしこの世になかったら さあ、人間たち 野の花を見よ
2024年6月10日
(礼拝カード NO.8 お話 千文先生)
★ この前の花の日に、みんなの持ってきてくれた花は、どれも本当に綺麗だったね。綺麗な花、みんな大好きだよね。
★ でも、ある所に綺麗なものが嫌いなお姫様がいました。このお姫様、目はパッチリ、髪はサラサラ、とても綺麗なお姫様でした。でも、自分以外の綺麗なもの・美しいものは大嫌い。隣の国から美しいお姫様が訪ねて来た時は、「なに!あの人、もう寝る!ご飯なんかいらない!」と不機嫌です。この美しいものが嫌いな気持ちは、小さい頃からでした。だから家来は、お姫様の周りに綺麗なものがないように、片づけたりと、いつも気を配っていました。だから、お姫様は、美しい花の存在も知らずに大きくなったのです。
★ ある日、お姫様は家来を連れ、遠くへお出かけ。お姫様の目に美しいものが目に留まらないかと家来はビクビクです。お城裏の山の近くにはビニールハウスがありました。家来たちはそのビニールハウスにお姫様を近づけたくはありませんでした。その思いとは反対にお姫様は、ビニールハウスに入ってしまったのです。ハウスの中の様子を見たお姫様・・・「アッ!!」ショックを受けて、その場に倒れてしまいました。
★ しばらくして目を覚ましたお姫様は・・・家来へ「ちょっと!あのハウスの中にあったものはなに?」、「あれは花ですよ」と家来が伝えたのです。ハウスの中には様々な色・大きさ・形・香りの花々が美しく咲き誇っていたのです。花の存在を知ったお姫様は、自分より美しいものを除外しようと、町から全ての花を摘んでしまうように王様に願って、命令を出したのです。花の無い町は暗く・さびしい町になってしまいました。それだけではありません。喧嘩や争い、泥棒等の悪事が横行する町になってしまったのです。
★ 町の状況を家来は王様に伝えました。困った王様はお姫様に「あの命令は取り下げた方がいい。このままでは国が滅んでしまう」と伝えたのです。その申し出を確かめる為に姫は変装して町の様子を見に出掛けました。確かに町の人々の顔は暗く、争いをしている人々が大勢見られました。そして、お姫様はハッと気付きます。「花を摘んでしまってから、美しいものが町から無くなってから・・・」、お姫様は町から花を摘んでしまった事を悔い改め、町の人と共に、花の種を植えて、美しい花が咲きあふれる町にしていきました。そのおかげで、暗く・さびしい町は明るさと平和、そしてお姫様・町の人々は優しい綺麗な心を取り戻したのです。その時、空から美しい色とりどりの花がヒラヒラ・フワリ、フワリと舞ってきたのです。それは国中に舞い、人々の心も顔も明るくしました。
★ 色々な色・形・匂いがある花、これは神様が創ったものです。人間もそうです。色々な目・鼻・口・顔・体、全部違う。神様は必要なものをわかって創って下さったのです。
★ 私達も綺麗な心で皆を喜ばせる事が出来る人になりたいですね。
♪この花のように 美しい心を 神様下さい 小さな私にも
♪この花のように 人々を愛する 心を下さい 小さな私にも
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