山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
トップページ > 情報発信 > 月曜礼拝の記録 2024年度
前のページに戻る
迷子になったクマ太郎 神様、お母さんをありがとう
2024年5月13日
(礼拝カード NO.4 お話 優香先生)
★ 「お母さん、なあに、お母さんっていいにおい、洗濯していたにおいでしょ~♪」
森に住む熊の子どものクマ太郎くんは歌が大好き。そしてお母さんが大好き。昨日は「母の日」だったので、たくさんお手伝いをしたり肩たたきをしたり、おしゃべりしたりととっても楽しい1日でした。
★ でも少し前こんなことがあったんです。
「クマ太郎今日はお母さん忙しいから、町までおつかいに行ってくれないかしら?前に一緒に行ったパン屋さんまで。でも町は大きいし広いから、すぐに帰ってくるんだよ」
クマ太郎はお母さんの手伝いが出来るなんて嬉しくてしかたありません。つい鼻歌が・・・。「嬉しいな~楽しいな~一人のおつかいワクワクするぞ~♪」
★ クマ太郎は町のパン屋さんに向かうと「そうか、初めてのおつかいなんだね。クマ太郎くんも大きくなったんだね。感心感心!」とお店のおじさんが褒めてくれました。さあここまでは良かったのですが・・・。
おじさんに褒められて嬉しくなって、つい調子にのってしまったクマ太郎くん。もともと遊び好きで探検好き、それに今日は天気がいいし、町にはいろんな珍しいお店はあるし、にぎやかだし、大好きな車がどんどんやってきます。面白くて!面白くて!大興奮。それから花屋さんや時計屋さんや八百屋さんやなんでも売っているお店まで。あまりの面白さに、お家に帰ることを忘れてしまったのです。
★ 「しまった!もう暗くなってきた。お腹もすいてきちゃった。あれ!?お家に帰る道はどこだっけ?」道が分からなくなってしまったクマ太郎くんは必死でした。通る人に聞きました。「森はたくさんあるよ、どこの森なんだい?」「お母さんの名前だけじゃ分からないよ」と知っている人は誰もいません。
おまわりさんも出かけていて留守。通る人は少なくなり、あたりはすっかり暗くなっていきました。寂しくなって、お母さんに会いたくなって涙が出てきてとうとう泣いてしまいました。疲れてしまったクマ太郎くんは道端に倒れてしまいました。
★ いつの間にか夢を見ていました。それは大好きなお母さんの夢です。お母さんが歌を唄っています。
「子どもの好きな王はどなた 子どもの好きなイエス様よ~♪」それを聞くと急に元気が出てパッと目が開きました。
★ その時です!その歌が向こうから聞こえてきたんです!その声は大好きなお母さんです。歌声のする方へ走り出すクマ太郎くん。「お母さーん」とクマ太郎くんはお母さんに抱きつくと「あぁ良かった、よかった」とお母さんが抱きしめてくれました。二人はどんなに喜んだことでしょう。
★ 昨日は母の日。
お母さんに感謝する日だけど、いつも私達とお母さん・お父さんを守って下さる神様にもありがとうという気持ちを忘れずに過ごしていきましょう。
|
|
前のページに戻る
|