山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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お家の皆さんへ
今日から今年度の月曜礼拝が始まりました。差し上げた礼拝カード帳の中にはドラマチックでハラハラドキドキの絵が並んでいます。ほとんどが聖書の中にあるお話で、子ども達はいつも楽しみにしています。毎週のお話の内容を要約してお届けします。3歳以上児の皆さんは礼拝カード帳の頁の示す該当箇所に貼付して、ご家族の皆さんに是非読んでいただきたいと思います。きっと心に残るものがあると思います。
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いたずらっ子とイエス様
2024年4月8日
(礼拝カード NO.1 お話 諏訪園長先生)
★ ある村に一人のいたずらっ子がいました。名前はケン君です。ケン君は体も声も大きく、しょっちゅう悪戯や喧嘩をしていました。ある時ケン君が歩いていると向こうの方で子供たちが楽しそうに鬼ごっこをしているのが見えます。走って行ってケン君は大声でこう言いました。「みんなー俺についてこい 俺がボスでみんなは手下になれ」するとみんなが「嫌だよ、もっと鬼ごっこして遊ぶんだもん」と言いました。ケン君は「何だと、俺の言うことを聞かないと叩いたり蹴とばしたりするからな」と脅かしました。みんなはこわくて仕方なくケン君についていきました。ケン君は「あそこの木になっているうまそうなあのオレンジが食べたい。おい、お前取ってこい」とかある時は「大変だーオオカミが来るぞー」と叫んで、村の子どもや大人が慌てて家の中に逃げるのを見て、怖がらせて面白がったりしていました。
★ そんなある時、いつものようにケン君が手下を連れて「今日はどんな悪戯をしようか」と思いながら歩いていると、向こうの丘の方にいっぱいの人が集まって座っているのが見えました。その中に一人だけ立ってお話をしている人がいました。イエス様です。イエス様は病気の人を治してくれたり、これまで聞いたことの無いお話をしてくれるので、皆が集まっていたのです。ケン君たちも「何だろう行ってみよう」とバタバタと走ってやって来ました。それを見つけた怖そうな男の人達が「こらっ、ここはお前たちの来るところじゃない。あっちへ行け!」と追い出そうとしました。でもその時、大きな声が響いてきました。「さあ 子供達、私のところにおいで。私はみんなが大好きなんだ」それを聞いた子供達は嬉しくて急いでイエス様のそばに行くと、イエス様はケン君を抱っこして膝に乗せてくれました。ケン君がイエス様のお顔を見ると、とっても優しくてきれいな澄んだ目でケン君に微笑んでくれていました。ケン君はこころの中がホワーツと暖かくなってすぐにイエス様が大好きになりました。
★ 次に抱っこしてもらった女の子は小さな声で「お名前は何?」と聞きました。「イエスだよ」。女の子は嬉しくてイエス様の手をギュッと握ると、その手は大きくてあったかくて強そうな手で、女の子もすぐにイエス様が大好きになりました。こうしてイエス様はみんなを抱っこしてくれました。それからイエス様はびっくりして見ていた大人たちに向かってこう言いました。「大人たちもこの子供たちの様にならなければ、神様のことはわかりません」。それを聞いた大人たちは「こんな悪戯っ子の様になるなんてとんでもない」とか「イエス様はなんと不思議なことを言うんだろう」と思いました。でもその時からケン君たちは悪戯をしてみんなを困らせたりしなくなりました。そして毎日元気に挨拶をし、道路の掃除をしたり、お花に水をやったり、小さい子が泣いていると優しく声をかけたりするようになりました。大人たちはびっくりして気付きました。「イエス様は何と素晴らしいお方だ!イエス様の優しさがあの子たちを包んでいるんだ。今まであんなに悪戯をしたのはきっと寂しかったからに違いない。本当はみんなと仲良くしたかったんだ」。そうです。ケン君にはおばあちゃんしかいなくて、おばあちゃんがお仕事に行くといつも独りぼっちだったんです。でも優しく見つめて微笑んでくれたイエス様は、いつもケン君の心の中にいました。そしてイエス様は日曜日には教会でお話をしていたので、ケン君は日曜日に教会に行くのが楽しみで、毎日嬉しい気持ちで一杯だったんです。そしていつの間にか寂しい気持ちはすっかり消えていたのでした。
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