山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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キリストの光で輝け
2024年3月11日
(礼拝カード NO.46 お話 優先生)
★ もうすぐ、まつ組さんは卒園。そして、たんぽぽ・すみれ組さんは大きなクラスになります。今日のお話は、ひとつ大きなクラスになったサキちゃんのお話です。
★ サキちゃんは2歳のゆり組から、ひとつ大きな3歳のすみれ組に進級しました。でも、保育園に行っても毎日お部屋の隅でじっとしていました。お友だちが遊ぼうと誘っても動こうとしません。先生が「一緒にお外に行きましょう」と誘っても動こうとしません。そんな日が何日か続き心配していると、今度は、朝、保育園に入った瞬間から泣くようになってしまいました。お友だちがティッシュで涙を拭いてあげますが止まりません。先生が抱っこしますがそれでも涙は止まりません。一体どうして泣いているのか聞いても泣いてばかりでどうすることもできませんでした。その姿を見て、たんぽぽ組やまつ組の大きい子達も心配していました。
★ そんなある日、すみれ組が外に出る準備をしているときでした。まつ組のマコちゃんが、サキちゃんがトイレの前に立っているのに気づき「サキちゃんトイレ行きたいの?」と声をかけました。サキちゃんはびっくりしてお部屋の隅に走って隠れてしまいました。
そこへ先生がサキちゃんを誘いに来たのです。「サキちゃん、お外に行くからその前にトイレに行きましょう。」その声にサキちゃんは机の下に隠れました。ママに会いたくなったの?お外に行きたくないの?と先生が聞いているとマコちゃんが「あっ!先生、分かったかも!私にお話させて。」と言いました。「サキちゃん、もしかしてトイレ嫌なの?」すると、サキちゃんは目に一杯涙をためて言いました。「大きいトイレ嫌なの。戸がついてて、鍵も付いてて、ゆり組さんのより大きくてなんかドキドキしちゃうんだもん」それを聞いてマコちゃんはやさしくいいました。「ドキドキする時や怖くなったときには、胸に手を当てて「イエス様、助けて。勇気をちょうだい」ってお願いするんだよ。そうするとね、心があったかくなってきて、ドキドキや怖い気持ちが吹っ飛んでいくんだよ。イエス様は、優しくて強くてみんなのヒーローなの。みんなの心の中にいて、いつでも力をくれるよ。側にいるから大丈夫だよって言ってくれるよ。サキちゃんもやってごらん。」言われてサキちゃんは胸に手を当てて「イエス様、勇気をください」と言いました。するとどうでしょう。体も心もあったかくなったように感じられ、「私、行ってみる!」とトイレに行くことができました。
★ サキちゃんはまだ小さくてイエス様のことを知らなかったけれど、マコちゃんのおかげでイエス様に出会うことができました。マコちゃんは年長さんになるまでの間、毎日お祈りして、いろいろな場面でイエス様が力をくれることを感じながら大きくなったのでしょう。小さなサキちゃんを思いやって声をかけられる優しいお姉さんになったのですね。
★ ひとつ大きくなるということは嬉しいことも多いけど、初めての事、今までと違うこともいろいろあってドキドキしたり、心配になることもあるかもしれません。
でもそんなときには胸に手を当てて、イエス様を呼んでみてください。どんな時でも見守ってくれているイエス様が力を貸してくれますよ。そのことを忘れず、感謝しながら過ごしていきたいですね。
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