山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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羊飼いへのお告げ
2023年12月11日
(礼拝カード NO.34 お話 優先生)
★ 羊飼いの生活は大変です。寒い夜、みんな寝静まった時も休まないで羊の面倒をみなくては・・・。狼や野原の獣も襲ってくるので命がけです。お家にも帰れないし、ベッドにゆっくり寝ることもできない。着てる服のお洗濯、どうしたんでしょう。川も流れてないし、池もない。雨がふれば、みんなで雨をためればいいんですが、雨もなかったら・・・それに羊の体って、汚れるんですね。どうして?砂地を歩いたり、あちこちの草を食べるでしょう・・・そのよごれた体を拭いたりすると羊飼いもドロやほこりがついてくさくなるんです。それだけじゃない、一緒に遊んだり、ウンチのお掃除をしたり、病気になった羊を抱っこしていることもある。だから羊飼いには独特に変てこなニオイがついてました。「あっ、羊飼いだ・くさいから近寄るなよ」・・・・・こんなことをいう人が多かったんです。
★ だから羊飼いは、みんなから嫌われていました。町の友だちもいません。教会からも締め出されていました。神様にはふさわしくない人たち、と自他ともに考えられていたんです。・・・でも羊飼いたちは神様のことを考えない不信仰な人たちではありませんでした。そして、何百年もの間、救い主のお誕生を待ち望んでいました。
★ エレン君は羊飼いの男の子。お誕生日に貰った羊のメイをかわいがり、一生懸命お世話する働き者でした。そしてお父さんが教えてくれた救い主のお話を信じいつも神様にお祈りしていました。大きな星の輝く夜、お父さんと一緒に羊の番をしていると、突然、空が輝き天使たちが現れました。「救い主がやってきました。その方はかわいい赤ちゃんとしてベツレヘムの馬小屋にいます。まだこのことは誰も知りません。皆さんが一生懸命お祈りしてきたことはよーく天で見ていましたよ。さあ、急いで行ってごらんなさい」・・・・。
★ これを聞いた羊飼いたちはどんなに喜んだことでしょう。「うれしいな。やっぱり神様は見ていてくださったんだ。誰より先に天使を送ってくれたなんて・・・とても信じられない・・・でも夢じゃなないよねえ。馬小屋なら僕たちでも行ける!さあ大急ぎで・・羊たちも連れてベツレヘムにいこう・・・」。
★ こんなにうれしい夜はありませんでした。心は幸せでいっぱい、そして馬小屋に行ってみると、天使の話の通り、こんなに可愛い赤ちゃんは見たこともありませんでした。でもここは馬小屋です。壁の隙間から入ってきた冷たい風にエレン君は身震いしました。「こんなに寒くちゃ、赤ちゃんイエス様が風邪をひいてしまう。何か僕にできることはないかなあ。そうだ、メイがいれば温まることができる。」そう言って自分の一番大切な羊のメイを赤ちゃんイエス様にプレゼントしたのです。エレン君にとって、自分の宝物をプレゼントするくらい、赤ちゃんイエス様のお誕生は嬉しくて幸せな事だったんですね。そうしてみんなで「神様、救い主を送ってくださって本当にありがとうございます。赤ちゃんイエス様のお誕生、おめでとう。」と歌いました。それから羊飼いは会う人たちみんなにこの赤ちゃんのことを伝えてあるいたのです。
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