山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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天使のマリア訪問 -マリアへのうれしいしらせ-
2023年12月4日
(礼拝カード NO.33 お話 諏訪園長先生)
★ むかし、ナザレという小さな村にマリアという美しいお姉さんが住んでいました。この国の人はみんな貧しくて、明日食べるものがなかったり、病気になっても薬が買えなかったりして、困っていても助けてくれる人もいなくて、泣いている人々がたくさんいました。
★ マリアさんは心のきれいな、それはそれは賢くて優しい人で、貧しい人に食べ物を分けてあげたり、病気の人のところに行って、お世話をするとっても親切な人で、村の人はみんなマリアさんのことが大好きでした。
★ マリアさんは、同じ村に住むヨセフさんという人にもうすぐお嫁に行くことになっていました。このヨセフさんも大変優しい立派な人で、一生懸命によく働き、仕事もとても上手な大工さんでした。マリアさんもヨセフさんも、よく教会に行きお祈りをし、いつも神様のお言葉を守るよい人になりたいと思っていました。
★ ある日のこと、マリアさんは、いつものようにおうちの中で静かにお祈りをしていると、部屋の中がパーッと急に明るく輝きました。マリアさんは何が起こったのかと、びっくりしていると、ガブリエルという天使があらわれました。神様のお使いの天使は優しい声でマリアさんに言いました。
★ 「マリアさん、おめでとう。神様はいつもあなたといっしょにいてくださいます。」 マリアさんはこれを聞いてびっくりして、胸がドキドキしました。
「なぜ急に神様のお使いが現れて、こんなことを言われるのだろう、どうしたらよいのかしら‥」と大変困ってしまいました。
★ 神様のお使いは、「怖がることはありません。素晴らしいお知らせがあります。あなたは神様からお恵みをいただいているのです。神様はあなたに、かわいい男の赤ちゃんを下さいます。あなたに神様の赤ちゃんが生まれるのです。その赤ちゃんに「イエス」という名前をつけなさい。その赤ちゃんは世界中の人々を救ってくださる救い主となられる方です。
★ あなたはその赤ちゃんのお母さんになるのですよ」と言いました。
マリアさんは大変困りました。「神様からの大切な赤ちゃんをちゃんと、産めるかしら、ちゃんと育てられるかしら、救い主になられる方のお母さんになるなんてこんな私にできるかしら」と、思ったからです。 すると天使は「あなたは、何も心配することはありません。神様にはできないことはないのです。神様からの力がいつもあなたのことを、包んでいます。」と言いました。マリアさんは神様を信じていたので、天使の言葉を聞いているうちにだんだん心が静かになって、心配もなくなり、元気が出てきました。「そうだ、私は何もできないけど、きっと大丈夫だ。神様が一緒にいて下さるのだから」と思い、天使に「ありがとうございます。神様のお言葉どおりになりますように」と頭を下げて答えました。マリアさんは「私に神様が赤ちゃんをくださった」と思うと、とてもうれしくなりました。そして体を丈夫に、心をきれいにして神様に喜ばれる良いお母さんになろうとお祈りしました。
★ マリアさんはしばらくすると、ヨセフさんはこのことを、信じてくれるか、喜んでくれるかどうかとだんだん心配になりました。でも思い切ってヨセフさんにお話ししたら、ヨセフさんは全然信じてくれないし、マリアさんと結婚するのはやめようとさえ思い始めました。
でもある日、ヨセフさんのところにも天使が現れたんです。びっくりしながらも天使の話を聞いたヨセフさんは、大急ぎでマリアさんのところに行って「マリアさん、私のところにも天使が来たんだよ!マリアさんの話を信じなくてごめんなさい。早く結婚しよう」と言いました。マリアさんはそれを聞いてやっと安心して赤ちゃんの誕生を楽しみに待っていました。
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