山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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赤ちゃんは半分にできません
2023年10月23日
(礼拝カード NO.27 お話 千文先生)
★ 昔イスラエルでソロモンという名前の王様が若くして即位しました。
退位した前の王ダビデは言いました。「国を治めるのは難しいことだ。お前は年も若い。だからいつも、アブラハム以来の神様によく祈って仕事をして行きなさい」。
★ そこでソロモンは父王の教えを大事にして、ことごとによく祈る人になりました。祈るとは、自分の考えを脇において、天地を統べ、先祖を導いてきた神さまの考えを聞き、それに従うことです。
★ ある夜、ソロモンの夢に神様の声が聞こえてきました。皆さんにはそんなことがありますか?一生懸命神様のことを思っていると、皆さんにも現われるかも・・。
★ 「ソロモン、お前はわたしに何を求めるか。欲しいものは何か?」
不思議な質問にびっくりしながら、彼はこう答えました。「神様、私のような者をこの国の王にまでして下さってありがとうございます。でも、私はまだ子どものように小さく、若いのです。それにこの国の人々は多く、難しい問題がとても沢山あります。私が求めますのは、何が正しいか、何が悪いか、しっかり判断する知恵と力だけです」。
★ すると神様は答えられた・・・「よーし。いいことを願った。普通は、財産や、長寿、敵の命などを欲しがるのに・・・それではそのように、お前を賢い知恵で満たそう。それに加え、私に従順に歩むなら、財産も長寿も誉れもあげることにしよう」。
夢から覚めた彼はどんなにびっくりしたことでしょう。でもそれからというもの、ソロモン王には、不思議なくらい、知恵も力も、そして財産も増し加えられていったのです。
★ そんなある日、争いあっている二人の女が連れてこられました。家来が話しを聞いたのですが、どうにもならなくて王様のところまでやって来たのです。一人が言いました。「私達は同じ家に住んでいます。この間同じ頃二人とも赤ちゃんを生んだんです。ところが、この女が打つ伏せに寝たもんだから、下になった赤ちゃんが死んじゃった。ところがその子を私の生きてる子と取り替え、自分の子としようとしてるんです!
もう一人は言いました。「とんでもない!生きているのは私の子、この人の赤ちゃんが死んだんです」。こういうわけでなかなか決着がつきません。
★ その時、腕組みをして聞いていた王様が家来に命令しました。「よく切れる刀を持ってまいれ」。すごく大きなピカピカの刀が運ばれました。何をするのか、集まった人々は固唾(かたず)をのんで見守ります。ソロモンは言いました。「それではこうしよう。その赤ちゃんを真っ二つにして、仲良く半分ずつ持って帰りなさい」。
★ すると、一人の女がすぐ叫びました。「そ、そんなことはできません。王様、赤ちゃんをこの人にやって下さい」。もう一人の女の人は「さぁ!赤ちゃんを二つに分けて下さい」と言いました。そこでソロモンは「皆の衆、もうわかっただろう。この赤ちゃんを生んだのはどっちの女か。本当の母親はすぐわかるものだ。」
★ これはソロモン大王の“大岡裁き”と言われる有名な旧約聖書の話です。イスラエルの国民にも口伝えでたちまち広がった王様の知恵についてのうわさ。こうしてみんな王を敬い、国は豊かになり盛んになりました。王様に会いたいと、遠くのシバの女王がやってきたのもこの時です。
★ さて、イエス様にもソロモン王のように神様の知恵でいっぱいです。ソロモンが神様にお祈りしたように私達はイエス様によくお祈りして、問題解決の知恵や本物を見分ける判断力を頂く人になろうではありませんか。
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