山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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怪力を失ったサムソン
2023年8月28日
(礼拝カード NO.19 お話 浩実先生)
★ 今日は怪力で有名なサムソンのお話を浩実先生がしてくれました。
★ イスラエルが昔隣国のペリシテと戦争をしていたとき、とても強い力でいつも味方を勝利に導いた英雄がいました。その人の名前がサムソン、非常な怪力の持ち主です。
★ でもどうしてそんな怪力を授かったのでしょう?とっても不思議です。みんな知りたいでしょ。じゃあそっと教えてあげましょう。サムソンはお母さんが年をとってやっと授かった男の子。そこで両親は彼の一生を神様にささげることを神様と約束、そのことを示すために、一生涯「髪の毛」を切らないと約束したのです。だから大きくなったサムソンの髪はどんどん伸びて、もう地面につきそう。でもそれを上手にたばねて、勇ましく戦ったんですね。サムソンの力は森のライオンをも投げ飛ばし、仲間にしてしまうほど、強かったのです。
★ さて、敵のペリシテの人達は「これでは困る。なんとかして、あの力の秘密を探り当てねば」と、相談しました。そして、こんな計略を思いつきました。「この国最高の美人を探して、彼に差し向けよう。彼も男だ。何か弱みがあるに違いない。」そうして見つけたデリラという、女性をスパイとして賞金を出し、サムソンに近寄らせました。サムソンは彼女が敵国の人とは知っていましたが、すっかり心を奪われ、彼女なしでは生きられないような気持になりました。ところが、デリラも彼を好きになりましたが、帰ってくると「さあ、あの秘密を聞いて来たか?」とみんなに責められるのです。デリラは苦しみながらも、再三「ねえ、サムソン、あなたの力の秘密はどこにあるの?誰にも言わないから。」と、毎晩のように迫るのです。そして、とうとうある時、髪の毛の事を話してしまったのです。
★ これを知った、ペリシテの人達は夜中に眠っているサムソンの毛を刈り取り、全身を縄でグルグル巻きに縛り上げてしまったのです。気が付いたサムソン。でも、力が出ません。「あっ!しまった!!」と思いながら、もうどうすることも出来ません。兵たちは酷い事にサムソンの両目をえぐりとって、牢屋にぶち込みました。
★ しばらくして、ペリシテの王宮で勝利の宴会が開かれました。怪力男を打ち取ったというので、ペリシテの国中から沢山の人が集まり、お城の大広間は満員です。そこへ手を引かれて連れてこられたサムソンに皆ありったけの悪口や軽蔑の言葉を投げつけました。そうするうちに、中央の大きな柱にすがったサムソン。何やら祈ると力を込めてその柱を揺るがすと、なんとしたことでしょう!その太い柱がガラガラ・ドーン!!倒れると共に広間の天井が大音響と共に崩れ落ち、そこにいた全ての人は、その下敷きになってしまったのです。その砂煙たるや、どんなにすごいものだったでしょう。
★ でもどうして最期にサムソンにあんな力がでたのでしょう。それは、牢屋のなかでサムソンが神様にお詫びをし、懸命に祈ったからです。神様との約束を破ってしまって、すみませんと、毎晩涙しつつ祈ったのです。その結果でしょう。数日のうちに髪の毛がわずかですが生えてきて、それが力の源となったのです。このお話の教えるところは、次の事です。
★ 神様やイエス様を軽く考えない事。神様の言われることを大事にする事。神様から力を受けないと、何も出来ないサムソンのようになってしまいます。もう一つは、人生の最後の最後でも、神様とつながるなら大きな仕事が出来る事です。実際、聖書にはこう書いてあります。「サムソンが死ぬとき、殺した敵の数は、生きて戦って殺した人の数よりはるかに多かった(旧約聖書士師記)」。
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