山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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お金を全て捧げた婦人
2023年7月10日
(礼拝カード NO.13 お話 萌先生)
★ ある所にアンナさんというとても貧しい女の人がいました。アンナさんには家族がおらず、病気で働きに行けないのでご飯も少ししか食べることができませんでした。そんな中でも、アンナさんは毎日欠かさず続けていることがありました。それは神様へのお祈りでした。
★ 町で大きなお祭りが開かれることになりました。お祭りでは沢山の人たちが教会に行ってお祈りをしたり、捧げものをしたりしています。教会には大きな箱も置いてあって、そこに神様へのお礼にとお金を入れる人もいました。イエス様やお弟子さんたちも来ていて、礼拝をしたり、お金を入れていく人たちを遠くから眺めていました。そこからは礼拝に来ていた人たちがよく見えたからです。
★ まずやってきたのは、10人もの家来を引き連れた大男の親分さん。みんな右手に大きな袋を持ってお金を入れる箱の前までやってきました。そして、家来がラッパを吹き始めます。大きなラッパの音に周りの人たちはびっくり。みんな親分さんたちの方を見ています。親分さんはお祈りもせずに、家来さんたちに命令すると、みんなで袋いっぱいのお金を箱の中に入れ始めました。それを見ていた周りの人たちは、「すごい!あんなにいっぱいのお金は見たことがない!やっぱり親分さんはすごいな!」と褒めたり、大きな拍手をしたりしました。
★ 親分さんたちの後ろから少しのお金を大事そうに握りしめ、嬉しそうに笑いながらアンナさんが歩いてきました。アンナさんはひざまずくとお祈りを始めました。「天の神様。いつも私たちを守ってくださりありがとうございます。こうして毎日元気でいられるのは神様のおかげです。私がささげられるお金はほんのわずかなものですが、どうかもらってください。」というと、自分が持っていた少しのお金をすべて箱に入れてしまいました。
★ それを見ていたお弟子さんは「なんて少ないお金なんだ!あれっぽっちで神様に守ってもらおうだなんて大変失礼な話だ」と思わずつぶやきました。すると、イエス様は、「何を言うのです。彼女は自分が生活するための大切なお金をすべて神様にささげたんだ!病気が治ったことが嬉しくて、一生懸命稼いだお金を持って神様に感謝の気持ちを伝えるために来てくれたんだ!きっと神様も大喜びに違いない!」とお弟子さんたちを怒りました。その言葉にお弟子さんたちはしょんぼりと頷きました
★ 少ないお金でも、一生懸命お祈りをしてくれたアンナさんのことを、神様はちゃんと見ていてくれてとても喜んでくれたに違いありません。沢山のお金より、沢山の感謝の気持ちを捧げることが大切なんです。
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