山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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2匹の魚と5つのパンから
2023年6月19日
(礼拝カード NO.10 お話 優先生)
★ その頃イエス様の周囲には、大変な数の飢えた群集がいたのです。
その数は5,000人もいて、みんなの住んでいる近くの山で言えば、金峰山のふもとがいっぱいになる程の大勢の人です。みんなイエス様のお話を聴こうとして集まり、一生懸命聴いているうちに2日も3日もたってしまったのです。うっとり良いお話を聴いていたら、ご飯を食べることもすっかり忘れていたのです。気付いた時にはお腹はペコペコ。このままでは、自分の家に帰る力もないほどです。
みんな困ってしまいました。そこで、お弟子さんたちは大きな声で「誰か、食べ物を持っている人はいないか?」と聞いて回りました。
★ その時です。一人の少年が進み出て、「イエス様、ここに魚2匹と5つのパンがあります。よかったらこれをお使いください」。・・・それを聞いていた人達は、「何を言ってるんだ、このバカ・・・あれっぽっちで何ができるというんだ。・・・」、とざわめき立てました。
★ でも、イエス様は「うん、これは有難い」と少年の好意に感謝しながら、天に向かって朗々と祈り始めました。聴いてごらんなさい。その声の何と澄み切って力強いことを!そんなお祈りをお弟子さんでさえ、耳にしたことがありませんでした。・・・それが終わるとお弟子さん達に「さあ、これを配りなさい」とさっきのパンと魚を配り始めたのですが・・・不思議なのです。一つのパンを渡すと、すぐまたもう一つのパンが出て来る、それを配ると又次にもう一つが出て来る・・・というようにして、驚くことに、そこにいたその数5,000人にもなる多くの飢えた人達がお腹いっぱいになるほど、パンと魚が増え続けた・・・。
「す、す、す、すごい!一体これはどうしたというのだ!」、とみんな食べることも忘れて、パンの増えていく様子に見とれていたんです。・・・こんなことがあるのか、と顔を見合わせる人々。
★ ナゾのようなこの不思議な物語です。信じられないというかもしれません。でも次のことは言えるでしょう。イエス様は私達の精一杯の捧げものを喜ばれ、大いに祝福されることです。この少年は自分も空腹なのに、持っているすべてを捧げたのです。持てる全てを・・・これはなかなかできない。でもそういう心が大事なのです。
★ そうして捧げられたものは、たとえ僅かでもいいのです。神様はそれを何倍にも何十倍何百倍にもして用いて下さる。「これっぽっち、焼け石に水だ」と考えるから何も起こらないのです。小さな捧げもの、少しの優しさや親切を神様は大きくして下さる。試みに、ここにいるみんなが、この少年と同じ気持ちになってごらんなさい。お家の人達がみんなまわりの人の為に、精一杯の捧げものをしてみてください。その輪はどんどん広がっていき、地球を覆い尽くすことでしょう。信じられないことが起こるに違いありません。
★ 最後に、この歌を歌いましょう!
♪2匹のさかなと 5つのパンを イェスさま、しゅくして わけました。
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