山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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砂の上の家と岩の上の家、どっちがいい?
2023年3月13日
(礼拝カード NO.46 お話 優先生)
★ あるところに、2人の大工さんがいました。岩男さんと砂男さんです。この2人は、自分の家を建てようと思いました。「新しいおうちが欲しいね」「どこへ建てて良いか神様に聞いてみましょう」二人はお祈りして神様に聞きました。その頃の人々は今のように水道が無かったので、川とか湖とか水の湧いてくる泉や井戸が近くにあって、風通しが良くて乾いた所を選んで家を建てました。神さまは、そのような所を決めて下さいました。「あそこに家を建てなさい。でも、そこは上に砂や土があって柔らかいから、必ず一番下の岩のあるところまで、深く掘って、その上に柱を建てて家を建てなさい」と、おっしゃいました。
★ 岩男さんは、よく働く賢い人でした。神様のおっしゃる通り、深く掘って、表にある砂や土をのけてゆきました。大変な仕事です。汗びっしょりかいて、ヘトヘトになりました。「よっこらしょ、どっこいしょ」と言いながら、一生懸命掘っていきました。とうとう下にある岩が見えてきました。「やれやれ、やっと岩が出てきた、一休みしよう」地面に腰を下ろして、汗をぬぐうと、涼しい風が吹いてきて、ホッとしました。岩が見えて来ても、それからが大変です。その岩に柱を立てる穴を掘らなければなりません。カチン・カチンと朝から晩まで、幾日も幾日もかかって、岩男さんは、かたい岩にいくつもいくつも穴を掘っていきました。やっと柱を立てるだけの穴がみんな掘れました。「やれ、やれ、これで大丈夫だ、さあ、家を建てよう」後はたいしたことはありません。穴に柱を立てて、また土や砂をかけて、その上に丈夫な家を建てました。
★ さて、砂男さんは、あまり賢くなくて、働くことが嫌いでした。「神様は、ああおっしゃったが、どうしよう?岩が見えるまで掘って、それにまた穴を掘るなんて、大変なことだ。それより、柔らかくて、すぐ柱を立てられる穴があけられる砂の上に建てよう」そう思って、神様の言葉を面倒だ、大変だと軽んじて、砂男さんは地面のでこぼこを直して、平らにして、そこに穴をいくつも掘って、柱を立てました。「なんだ、楽なことだ」トントントン、カンカンカン。柱の上に屋根をかぶせ、周りに板をうちつけ、夕方まで一日で家を建ててしまいました。岩男さんを見て、「あんな面倒なことをしないで、自分のように建てればいいのに」と言いました。家が出来たので、早速友だちを呼んで、ごちそうして、お祝いしました。
★ 出来上がった2軒の家にすむようになって、冬がやってきました。冬になると、よく大雨が降り、大風が吹きました。ある日、急に空が暗くなったかと思うと、大粒の雨がパラパラと降ってきました。だんだんひどくなり、そのうち風も激しく拭いてきました。みるみるうちに地面の上に水がたまり、あふれた水が川のようになってすごいスピードで流れ始めました。ピューピュー、ザーザー、ゴーゴーと大雨・大風です。砂男さんの家は、大風が吹いたかと思うと、グラグラ揺れ、あふれた水が砂を流して、家はアッと言う間に倒しバラバラになってしまいました。岩男さんの家は、少し屋根が壊れただけで、ビクともしませんでした。岩男さんは「ああ、神様のお言葉に従ってよかった。大変だったが、岩まで掘って柱を建てたから流されなかったんだ」と言って「神様、ありがとうございました」とお礼のお祈りをしたのでした。
★ 大事なことはあなたの人生と生活を「岩の上」に建てること。砂の上にどんなに派手で立派そうなものを建てても、嵐や強風や地震がくればイチコロ、ひとたまりもありません。岩とは、イエス様の教えのこと、この教えをだだ聞くだけの人でなく、真剣・夢中・本気で実行することです。自分たちの人生も、日本の国も、頑丈なイエス様の上に建てなくてはなりません。
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