山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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死んだラザロを生き返らすイエス様
2023年2月20日
(礼拝カード NO.43 お話 安希子先生)
★ ある村に、3人きょうだいがいました。お姉さんのマルタは働き者。マリアはお話を聞くのが大好き。弟のラザロは元気で毎日畑で働いています。ある時、イエス様がこの家に来られてから、3人はイエス様に会ってお話をし合うのが一番の楽しみとなりました。イエス様もこの村の近くにくると、この3人の家を訪ねていました。
★ さて、そんな幸せな生活に、ある時悲しみが襲ってきました。畑から帰ったラザロが「頭が痛い!」と言って高熱をだし、お医者さんもどうすることもできないまま、死んでしまったのです。マリアたちの悲しみはどんなに深かったことでしょう。でも、マルタは言いました。「イエス様に知らせなくちゃ!」イエス様が来られても何もできないでしょう。けれども、この悲しみを慰めてくれるだろうと、思ったからです。早速、近所の足の速い人に頼んで、イエス様に知らせました。その時、忙しかったイエス様がマリアたちの村にやってきたのは4日目でした。まだ、沢山の人が泣いています。ラザロは、体中に白い包帯を巻かれて、近くの山の洞穴に収められています。この当時はそういう所が、墓地だったのです。イエス様を見つけた、マルタたちは泣きながら、「弟の為に祈って下さい」と頼みました。イエス様は、「神様を信じ、泣かないでいなさい。」とだけ言って、洞穴の入口に立つと顔を天に向けながら、長い間お祈りをしていました。
★ やがて、洞穴に2・3歩、足を踏み入れるとお棺のある方向に向かって、「ラザロよ!起きてきなさい!」と叫びました。とても大きなお声で、集まっていた人たちの耳にも達しました。「起きてきなさいって、何を言われるんだろう?そんな事はありえないのに・・・」などと思っていた時、洞穴の奥の方でなにやら不思議な音がします。しばらくすると、「ギーッ」というようなお棺のフタが開けられるような、音と共に「ここは、どこ?」という耳慣れた人の声です。そして、なんと体中を包帯で巻かれたラザロが入口から出てくるではありませんか。「うわぁ!幽霊だ!」とビックリ仰天する人たちも、恐る恐る見ると、顔の包帯もとれて、確かにそれは間違いなくラザロ、その人だったのです。
★ 一番驚いたのは、訳の分からないままに喜んだのは、そうです。マリアとマルタでした。「ラザロ!!一体どうしたの?」「それが不思議なんだ。僕が夢を見ていると、もう夢は終わり。出てきなさい」と言うイエス様の声が聞こえてきたのです。そして起きてみると、こんな暗い洞穴にいたという訳です。イエス様の声が夢を見ている僕にも聞こえてきたのです。「イエス様、ありがとう・ありがとう・ありがとう」とみんな大喜び。村の人も、「こんなことは、見たことも聞いたこともない」というわけで、このベタニアという村での出来事はその地方全体に広がりました。
★ イエス様は、死の力に負けない、大変な力持ちである。ラザロをよみがえらせて下さった。そして、やがてイエス様ご自身が十字架につけられても、3日目にその墓からよみがえられました。これは、神様の偉大な力によるものです。これがキリスト教のはじまりです。人間の世の中で、一番悲しい、親しいものの死という試練にも、イエス様は打ち勝たれるのです。今日これを安希子先生が一生懸命話され、子ども達も静かに聞き入っていました。
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