山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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博士たちはそれからどうしたでしょう
2023年1月10日
(礼拝カード NO.37 お話 矢澤園長先生)
★ 今日は、クリスマスの三人の博士の面白いお話です。三人の博士の名前はガスパール・メルキオール・バルタザールだったね。その三人の博士は星をよーく見て世の中の事を占っていました。「バルタザール先生!今年はお魚がどこの海で捕れますかね?こっちの海でしょうか?あちらの海でしょうか?」「ウーム、そうだな・・・星を見ると、こっちの海で魚が捕れると思うよ。」「メルキオール先生!家に孫が生まれたんだけど、名前は一郎がいいか?二郎がいいか?どちらがいいでしょう?先生どう思います?」「星を見ると二郎くんがいいな!」「ガスパール先生!私は迷っています。この男性と結婚すべきか?でもあちらの男性もいいと思っているのです。先生!どっちにしたら・・・」「星を見ると、この男性の方がいいよ!」と皆を助けてあげていました。ですから、町の人達は三人の博士をとっても、尊敬し大事にしていました。この博士たちは、お金もたくさん持っていました。それから、博士の側で勉強するお弟子さんもいました。それぞれの博士には奥さん・子ども・孫がいます。
★ ある日突然、大きな星を見て、三人の博士は「よーし!ワシらは西の国に旅をして、イエス様に会いに行くぞ!」と決めたのです。それを奥さんに伝えると「えっ!あなた何を考えているの?あなたがいなくなれば、お金が入ってこないでしょう。子ども達も寂しがるでしょう!」メルキオールには孫がいます。「あなた、あの可愛い孫を置いていくの!!」奥さんは大反対。子ども達も「お父さん!遠い旅をする!?僕たち一緒に行けないの?おいてけぼりなの?」子ども達も大反対。お弟子さんも反対しました。「先生がいなくなると、自分たちはどうやって学べばよいのですか?」町の人達も大反対です。「私達はこれから誰に助けてもらえばよいのでしょう?」お金も無くなる、奥さんも困る、子どもも困る、お弟子さんも、町の人も、みんな困って反対しましたが、博士は「どうしても、イエス様に会いに行かなくてはならないんだ!」と出かけました。反対する理由はまだまだあります。「たった3人でいくなんて!寒い砂漠を3人でいったら、すぐ死んでしまうじゃないの!!暑い暑い、日照りの日もある。夜になると逆に寒くて大変。」普通は3人で旅をすることはありません。30人ぐらいで出発し、そのうち10人は食べ物や着る物・水などを沢山もって出かけるのです。盗賊に襲われても大丈夫なように警備隊も一緒なのが普通です。それほど3人で西の遠い国へ向かう事は無謀なことなのです。イエス様への捧げものとして持って行った、「黄金・乳香・没薬」これは星占いの時に使う大切な道具でした。それも反対されたのです。「商売につかっている大切な道具でしょう!!」しかし、「いや!イエス様には一番大切な物を捧げるんだ!一番の宝物を捧げるんだ!」と伝えたのです。
★ 道中には盗賊にも襲われたこともありました。ヘビにかまれそうになったこともありました。長い苦しい旅をして、ついにイエス様に会えたのです。そして、黄金・乳香・没薬を捧げて、「ついにイエス様に会えてよかった!!」と大喜びです。
★ そこで、3人の博士はこう言いました。「イエス様!私はもう星占いはしません。私達3人はイエス様の弟子になります!イエス様の事を伝える弟子になります!」そして、3人は行く時よりもイエス様がついているので元気になって、東の国へ帰ってきたのです。ところで、博士の奥さん・子ども・お弟子さん・町の人達はどうしたでしょう?
★ かなか待っても帰って来ないので、「やっぱりあの3人は、砂漠の中で死んでしまったのではないか?」「ヘビに噛まれて死んでしまったのでは?」「盗賊に襲われて全ての物を奪われ、命まで奪われてしまったのでは?」と、お葬式をしてしまったのです。3人それぞれのお墓まで建てて・・・そこへ、「ちょっと!見ろよ!あの3人!!」「メルキオールじゃないか?」「バルタザールとガスパールもいる!!」町の人は飛び出していきました。「生きていたのか!!」「すごいなー!!」「実はお葬式をして何年もたってしまっているんだ」・・・「すまないね。みんなには心配かけたね。みんな元気だったか?」 死んだと思っていた3人が生きて帰ってきたことを知った奥さん・子ども・孫達、全員飛び出してきました。
★ そこで3人はみんなに伝えたのです。「心配かけてすまなかった。伝えたいことがある。私達は遠い旅をして、イエス様という救い主に会いました。救い主は馬小屋で生まれて、光輝いていました。本当の世界を救う、救い主です。その救い主は皆さんをも救ってくださいます。そのイエス様に黄金・没薬・乳香、全てを差し上げました。そしてイエス様から『生きる喜び』を頂きました。イエス様を拝んでいると嬉しくなります。その喜びをこれからは、この東の国でみんなへ伝えます。私は、イエス様のお弟子さんになったのです!」3人が一生懸命話す姿を見て、町の人達の中にもイエス様のお弟子さんになる人がどんどん増えてきました。大きな教会がいくつも建ちました。
★ こうして遠い東の国は、それまで暗い国でしたが、明るい、喜びのある国、イエス様のある国になったのです。イエス様に会ってからが大事です。クリスマスはまだ終わっていません。みんなにも3人の博士のようにイエス様のお弟子さんになってほしいですね。
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