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山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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世界にはとても貧しい人が沢山います
２０２２年１１月２８日
（礼拝カード NO．３２ お話 優先生）
★ リリアンちゃんはいつも綺麗な服を着ています。毎日３食の食事も、リリアンちゃんの好きな物をお腹いっぱいになるまで、お父さん・お母さんが用意してくれます。周りの友だちは「いいなぁ、リリアンちゃんは、いつもきれいな洋服を着て、おいしいものを沢山たべて」と羨ましそう。でも、当本人 リリアンちゃんはなんだか寂しそうな顔です。
★ 同じ学校で同じクラスの男の子 ハピネスくん。リリアンちゃんと違って、汚れた服や今にも壊れそうな靴を履いています。ハピネスくんの村はとても貧しく、多くの家はボロボロ。住んでいるというより、身を寄せてテントのなかにいるような中、過ごしていたのです。
★ 着る物はわずか数枚、食べるのは夕食1回だけ、それもわずかのパンあるいはお芋とスープのようなものだけ。一日中そして夜もお腹が空いて仕方がありません。栄養失調の赤ちゃんが、夜通し泣いています。朝になると私も水汲みです。バケツやタンクを持って遠くに行きます。雨水を汲んできて泥の沈むのを待って、使いますが、それがもとで伝染病にかかることもよくあります。それでもハピネスくんは、休まず学校にニコニコした顔で登校してきます。
★ 恵まれた生活のリリアンちゃんが寂しそうな顔なのに、貧しい生活のハピネスくんが幸せそうなのはなぜでしょう？それは、神様を信じ、お祈りをかかさず、皆助け合っていたからです。
★ お腹が空いていても、なんだか楽しい毎日です。周りの男の人・女の人が自分のお父さん・お母さんのように感じられます。大人の人も私達のことを自分の子どものように思ってくれているのでしょう。毎日のお祈りの他に一週間に一回はみんなが集まって、礼拝へも参加していたのです。今朝こうして、みんな集まっているように讃美歌を歌ったり、お話を聞いたり、戦争が世界から無くなるようにお祈りしています。そうすると、なんだかとても幸せな気持ちになってくるのです。
★ それを知ったリリアンちゃんもハピネスくんと一緒にお祈りするようになりました。そうしたら、なんだか毎日が楽しくなってきて、寂しい顔はどこかに行ってしまったのです。
★ お腹が空いていても、幸せになれることを日本の人達にも知ってもらいたいと思います。そして、こんな戦争がどうしたら無くせるかも一緒に考えてみましょう。
★ 今日のこの優先生のお話は、今週からはじまる「お腹を空かす日」や「サンタの貯金箱運動」そして、なにより世界中の人の喜びである、「クリスマス」を頭に置いたものです。
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