山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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一番の友だちはイエス様です
2022年10月3日
(礼拝カード NO.24 お話 矢澤園長先生)
★ ある国に友だちが一人もいない王様がいました。自分には友だちがいないなんて人は、なかなかいません。「お父さん・お母さんだって、大切な友だちだ」と考えている人だっているはずです。でもその王様には本当に友だちがいないのです。「ワシは人間が嫌いだ!!優しい人なんか一人もいない!ワシの気持ちを分かってくれる人は一人もいない!!」いつも怒ってケンカをしているです。そして怖いことに王様の権力を使って、気に入らない事や大したことでなくても、その人が気に入らないと、すぐ「牢屋へ入れてしまえ!」と牢に入れてしまうのです。牢に入れられたのは一人や二人ではありません。こんなですから尚更友だちなんか出来っこなかったのです。
★ こんな王様になってしまったのには、理由がありました。王様のお母さんはすぐ怒ってうるさい人でした。お父さんもおじいちゃん、おばあちゃんも同じでした。周りにはうるさい・怒りん坊の人ばかりで、優しい人はいなかったのです。
★ その国に、メロスという勇気のある人がやってきました。メロスは「あの王様に人の優しさを教えてあげたい。友だちを作ってあげたい。そうすれば、王様も国も変わるハズだ!!」ある日、王様に会うことが出来たメロスは「王様!僕には友だちがいます。その友だちはとても優しいのです。僕だけでなく、みんなに優しい大切な友だちです!!」王様はそれを聞いても信じる様子はありません。
★ それどころか、「それを証明しろ!」というのです。メロスは友だちのセレンを呼びました。王様はメロスにこういったのです。「そんなに大切な友だちだったら、友だちの命を守る為に、日没前まであの山のてっぺんまでいって戻ってきてみろ!そうしたら信じてやる」と。そういってセレンを人質として牢に閉じ込めてしまったのです。
★ メロスは、セレンを救う為に出発しました。ただでさえ遠いのにあの山から戻ってきた人はいないという危険な道のりです。メロスは走りました。一生懸命、走って、走って、走ります。ところが山道に入るとライオンが襲ってきました。戦っている時間はありません。獣であるのに頭を下げて道を通してもらったのです。やっと山頂につきました。あとは戻るだけです。
★ 汗びっしょりのメロス。戻る途中、山賊に襲われたのです。何か差し出そうにも何も持っていません。山賊の棒を奪って、必死に戦い、山賊を打ち負かしたのです。行きに渡れた川が氾濫して今は、橋も渡し舟もありません。悩んでいる暇はありません。「エイヤッ!」泳いで向こう岸まで渡ります。最後の力を振り絞って、走って、走って、走り続けました。
★ 日没ギリギリでお城に着いたのです。間に合ったメロスを見て王様は驚きました。牢のセレンを解放し、メロスに謝りました。「友だちはすごいものだ。ワシが間違っていた。人間は素晴らしい。ワシも仲間・友だちにしてくれないか?」というのです。メロスは「もちろんです」と快い返事です。そしてメロスは教えてくれたのです。「私の父・母も厳しい人でした。でも昔から大切な優しい友だちがいたのです。」「それは、イエス様という人です。この方は私にとって最高の素晴らしい、優しい友だちです。そのイエス様と会えるのが教会です」。それを聞いて、セレンと王様とメロスは教会へ向かいました。教会へ行くようになった王様は、優しい素晴らしい王様になりました。
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