山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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神様から逃げたヨナさん。 大きな魚の中で必死に祈って。
2022年9月12」日
(礼拝カード NO.22 お話 千文先生)
★ ヨナさんという男の人がいました。神様を信じていつもお祈りをしていました。
さてある時、ヨナに神様の声が聞こえてきました。「さあヨナ、ニネベの町に行って私のことを伝えなさい」。・・・ヨナは驚いて訊きました、「えっ、ニネベですか?」、「そうだ」・・・神様は念を押すように言われました。
★ 「これは大変なことになった、どうしよう」、とヨナさんは悩みました。どうしてっ
て、ニネベはとても悪名高い町で、乱暴者・悪人・犯罪者はじめ「たち」が悪く、人をだましたりいじめたりする人が沢山、神様を信じる人など誰もいないかのようなのです。そこで神様の話でもしたら、きっと袋叩きにあうでしょう。
★ そこでヨナは神様の目から隠れて逃げ出すことにしました。港に走ってみると、ちょうどタルシシ行きの船が出る所でした。タルシシは遠い遠い外国の町、「しめた、これに乗れば大丈夫」と思った彼はその船に飛び乗ると、安心したのか船の一番底に下りていって、ビヤ樽の中で大いびきです。ここに隠れていれば、神様にも見えないだろうし、あきらめるだろう、遠くへ行けるし、何せ何百人という客なんだから、などと思ったことでしょう。
★ ところがしばらくすると、大変なことになりました。快晴だった空がかき曇ったかと思うやいなや、前面を覆った黒雲から大粒の雨が・・・。また同時に大風が吹き出し船は大揺れ。突然のことで大騒ぎになりました。「このままじゃ船が沈むぞ」「重い荷物を捨てろ」「バケツで水」をかき出せ」・・・船長さんの声が響きます。
★ でも嵐はますます勢い盛ん、泣き出しわめくお客さんもいます。でも船長さんは不思議に思いました。(この海の荒れ方はいつもと違う・・・まるで天の神様が怒り狂っているようだ・・・そうだこの船の中に誰か神様をひどく怒らせたヤツがいるに違いない・・・)。
★ そこで船長さんはみんなを集め、ひとりひとり自分の信じる神様に祈るように言ったのです。一生懸命祈る人々。しかし、神様の怒りは収まりません。「どうしたらいいんだろう・・」と船長さんが思い悩んでいると、船底から「グーグー」。あれは何だ、この嵐の中でも聞こえる変な音・・・・「あれは誰かのいびきだ」。こうしてヨナは見つけられて、みんなの前に引きずられてきました。
「すみません、神様を怒らせたのは私なんです。私はイスラエル人ですが、ニネベにいくのがいやっで、このタルシシ行きに乗ったのです。だから船長さん、私をどうか海に投げ込んでください。そうすれば必ず海は静かになります」。
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