山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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四つの土地の話。種が大きく成長したのは。
2022年88月8日
(礼拝カード NO.17 お話 優香先生)
★ さて、ある所で次郎さんというお百姓さんが土地に種をまいていました。今年は初めて麦を育てようと、育て方をベテランのおじいさんに聞いて、畑もフカフカに耕して準備万端です。次郎さんは大きなかごに、麦の種を入れ、大きな手で沢山の種をわしづかみすると、「それっ」と勢いよく空中に放り投げる。なかなか豪快な種まきです(絵を見てください)。
★ さあ、それで沢山の種があちこちに飛んでゆきます。風に飛ばされてゆくのもあります。さあ、みんなどこへ飛んでいったのかな。
★ 最初の種は・・・ヒューと風に乗って降りたのは・・・道ばたの固くて浅い土の上でした。「ここならすぐ芽を出せるぞ」と大喜び。でも芽を出そうとしても固くて芽が出せません。「困ったな」といっているうちに、カラスがやってきたのです。種にとってはとても怖い生き物なのです。「あっ」と叫んでいるうちに、つつかれ、食べられてしまったのです。
★ 二番目の種は、大きな綺麗な石を見つけて、そこに降りたのです。最初は暖かくて気持ちよかったのですが、だんだん暑い太陽がジリジリ・・・暑いのに水も飲めず可哀そうに枯れてしまいました。
★ さて三番目の種は・・・綺麗なバラが咲いている所に降りました。バラさんが友だちで嬉しくてたまりません。早速芽を出し大きくなりかけたのですが・・・困ったことが起きました。お隣からバラのトゲがニョキニョキ・・・「こっちへきてはいかんぞ」と「チクリ」と刺すのです。「イテテ」と横を向くと、そっちからもチクチク、どこを向いても刺すのです。おまけにお日様も当たらず、寒くて仕方ありません。「うわっ、こりゃあダメだ」。落胆した種はしおれて死んでしまいました。
★ さて4番目の種は・・・よく考える種さんでした。あの道端も石の上も、バラの近くも良くないことに気が付きました。そして、広くてお日様も当たる柔らかな次郎さんの耕した土地を選んで落ちたのです。「ああ、よかった。」種はすぐ芽を出して、やがて花が咲き、沢山の麦の実を付けました。
★ さて、良い土地(畑)は、どこにあるのかな?と思っていたら、「そうだ、この保育園こそ、良い土地なんだ。私達は、そこへ飛んできた種なんだ。毎日楽しくて、沢山遊べる。水も空気も日光もたくさん・・・この保育園はイエス様が育ててくれる良い土地で、みんなは良い種であることを感じて下さい。どんどん大きくなれるようにお祈りしましょう。」
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