山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」

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ヘレン・ケラーとサリバン先生

2022年8月1日

(礼拝カード NO.16 お話 矢澤園長先生)

 今から130年前のアメリカで、ヘレン・ケラーという女の子が生まれました。ヘレンは2歳になるころまでは、病気もせず、元気に過ごしていました。1歳になる前には、よちよち歩きもできる様になって中庭でよく遊んだりしていました。

 ある日、家の中で遊んでいたヘレンがぐったりしているのをお母さんが見つけました。「まあ、ひどい熱!」すぐに、お医者さんに診てもらいます。でも、はっきりとした原因がわかりません。お父さんとお母さんは心配でたまりません。2人でつきっきりで看病しました。こうした日が何日か続きました。両親は看病に手を尽くしながら、ただ祈るだけでした。

 数日たった朝、あれほど高かった熱が下がっていたのです。でも、ヘレンには何の表情も浮かびません。一点を見つめたまま、ぽかんとしています。ヘレンは、目も見えなく、耳も聞こえなくなっていたのです。そして、耳が聞けないことで、話すこともできなくなったのです。これを三重苦というのでしょう。両親は非常に悲しみましたが、ヘレンは周囲と自分の違いを理解できなかったので、それが普通と思っていたのです。でも、自分の気持ちが伝わらないイライラが物を投げたり、たたきつけたりと乱暴な行動として現れ周囲を困らせたりしました。

 へレンが7歳になる年に家庭教師としてサリバン先生が家にやってきました。
 サリバンは、自分自身がかつて目の見えない人。でも、お医者さんのおかげでだいぶ見えるようになってからは、なんとか、ヘレンのような人を助けたいと思っていたのでした。ヘレンの家に初めてやってきた、サリバン先生を見て、ヘレンもお母さん達も大喜び。サリバンはとても明るく心も広く、ヘレンの相手としてはうってつけでした。次に記すのは、ヘレンの映画「奇跡の人」の一情景です。

★ 髪の毛振り乱した6-7歳位の女の子。部屋中暴れ回る、御機嫌ナナメもいいところ、まるで心の中に暴風雨が吹きまくっているよう。その子をじっとにこやかに眺めている女の人がいます。その20歳過ぎ位の優しい人は、部屋の中に危険がない限り何をしても許し、そのあとを追いまくって格闘技。かと思うと、二人は向き合って相手の頭や顔や体をさわりまくったり、今度は自分の顔や頭に手をやったりして「ニコニコ」しています。そんな姿が延々と繰り返されています。

★ 私はこれを見て大変感動し、「これだ」と思いました。それは今の時代の人間関係に欠けているとても重要なものを直感したからです。これこそ、目も耳も使えない幼いヘレンと名乗り出た家庭教師 アニー・サリバンの姿です。

★ 三重苦に苦しむ子どものケアなどは想像もつかず親や他の大人達も困り切っていた時代です。ヘレンは自分自身を「オーッ」「ウーッ」という喚き声の他出したこともない。存在そのものが欲求不満で苦しみの塊です。だから訳も分からず暴れまわるのです。そのサインを何としてでも受け止めて、それに応えてやろうというサリバンの並々ならぬ情熱。

 「いったいどうしたらあなたの心に私が届くの?」
  How can I reach you?
  ハウ キャン アイ リーチ ユウー?

★ それこそ人を受け止めること。受け入れること。難しく言えば「受容」という事なのです。相手が何をしようと無条件で、許し受け止める。「ヘレンの心」をしっかり抱きとめている。その心と寄り添いピッタリひとつに重ねようとする。その喜怒哀楽にどこまでも付き合おうとしているのでした。

★ ヘレンをそんな状態から引き揚げたのは、物には名前があるという事実を自覚させたことです。庭で水遊びをしていた時、この手にかかる冷たいものが「みず」と何度も手のひらに書くことによって、気が付いたのです。天地が開けたようでした。「あっ!どんなものにも名前があるんだ。」そう思うとサリバン先生を引っ張って、「これなに?あれなに?」と何十・何百も質問攻めです。頭が良かったヘレンは嬉しくなってどんどん覚えるものですから、サリバン先生も嬉しく、猛勉強が始まりました。指で文字を書いて話したり、口の形を手を当てて、相手の話が分かるようになったり、それで自分もお喋りできるようになり、ついにハーバード大学という大学まで行って勉強したのです。それからは世界中に出かけて目や耳の障害者に大きな元気を与えたのです。是非、皆さんこの偉大な人の伝記を読んでください。

★ さて、今の時代に欠けているもの。それは、ヘレンとサリバンとの間に展開された深く温かい関係です。これこそ子育ての心です。そして、私たちはサリバン先生を思う時、私たちを愛して下さるイエス様の事を思うのです。

◆心に残った言葉
◎ 私は彼女をどこまでも信じています。彼女は出来る、利発な子です。
◎ 捨てられて、ネズミのように放り出されて死ぬ子が沢山います。
◎ 「ひよこもいつかは、必ず殻を破るのです」。
◎ 彼女の内側から泉が湧き出すのです。
◎ 「いったいどうしたら・・・どうしたらあなたの心に(わたしの思いが)届くの?」
◎ 言葉とは偉大なものです。言葉で他人と思いを「分かち合う」ことが出来るのです。それによってその人は生き続けることが出来る。時には何千年も、生き続けられるのですよ。




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園長

社会福祉法人 地の塩会
荘内教会保育園
理事長・園長 矢澤俊彦

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