山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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イエス様が秘密の花園です!
2022年7月19日
(礼拝カード NO.14 お話 青塚先生)
舞台は英国の片田舎。荒野の果てのようなところに大きな屋敷がありました。御主人はいるも仕事で出張、母親は事故で死んで、住んでいるのはコリンという男の子と使用人だけ。お部屋が100位もあるその家の庭も広い。召使いたちは大変だったでしょう。
でも、もっと大変だったのは少年コリン。彼は奥の部屋に引きこもっている。「ぼくの背中にはこぶがある。足も曲がっていて歩けない。ぼくはもうすぐ死ぬんだ」、と言ってみんなを困らせている。実際ベッドから動かないので、体はやせこけ、顔は青白く、食事も進みません。
ある日のこと、この家にメアリという元気な女の子がやってきました。メアリのいたインドでコレラがはやり、父母はじめ親戚がみんな死んでしまったので、イギリスのおじさんを頼ってきたのです。明るいメアリのおかげでこの家も明るくなっていく。コリンと仲良くなるのはむずかしかったけれど、段々親しくなったころ。メアリは大きな広いお庭の奥のもうひとつのお庭に入る鍵を見つけました。その庭には絶対入ってはいけない、とみんなから禁じられていた庭です。でも好奇心にあふれたメアリが思い切って入ってみると・・・そこはもうあらゆるきれいなお花が勢ぞろいしているような、びっくり仰天するような世界。そこに沢山の小鳥や小川にはお魚も・・・いろんな生き物も実に楽しそうに遊んでいるのです。「ああ、ここは天国だ」、と思わず叫んだメアリ。教会で聞いていた天国のイメージそのものだったからです。でもどうしてここに来てはいけないんだろう。メアリがそこで働いていた人に聞くと、奥さんがここの木から落ちて死んでしまったのが悲しく、旦那様は誰にも入るな、と禁止したのだそうです。
それにしても夢を見ているようなこの秘密の花園です。そこで思ったのはコリンをここにつれてくれば、あの引きこもり、閉じこもりは必ず直るに違いないことです。
そこで、さっそくその「秘密のお庭」について何回も何回も話すメアリです。そしてある日ついにコリンもその気になり、車椅子で秘密のお庭へ。そのやさしく華やか世界は、少年の心と魂をとらえ、ゆったりさせ、大きないやしの力を浴びせかけたのです。
コリンはこの場所が大好きになるとともに、めきめき元気になり、食事の進み、自分の足で段々走っていけるようになった、背中にこぶがあるなんて自分の妄想だったことも分かり、もう別人のよう。メアリはもちろん、久しぶりで帰ってきたお父さんはどれほどびっくりしたことでしょう。
さてこのお話はみんなと関係があるのです。それはこの秘密の花園こそ、イエス様のいるお庭だからです。私たちがイエス様を思い、お祈りするとき、この世の悩みや苦しみはどこかへ行ってしまい、百花繚乱の夢のような世界に遊ぶことができるからです。「ぼくはもうダメだ」、と思い込んでいたコリンも別人のようになりました。どんな人も強く、やさしさと自信をもって、元気いっぱいに生きることが出来るのです。
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