山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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深夜の牢屋に地震が来た
2022年2月21日
(礼拝カード NO.43 お話 矢澤園長先生)
★ ペテロさんとシラスさんはイエス様の熱心なお弟子さん。色々な町や村に出かけて行って、イエス様を信じるように叫んでいました。ある町でもたくさんの群衆を相手に大きな声で話していると、沢山の警官がドヤドヤっとやってきて、二人を捕まえてしまいました。「お前たちは、町中を騒がす悪い奴だ!」と言うのが理由です。可哀そうに何も悪い事をしていないのにペテロとシラスは牢屋に入れられてしまいました。多くの囚人がいましたが、二人の牢獄は一番奥の暗くて寒い所。壁は厚く、天井は高く、昼間でも光が射してきません。
★ でも、二人はくじけずに神様の事を思い、熱心に祈りはじめました。やがて、真夜中になりましたが、二人は祈りながら讃美歌を歌い始めました。大きな美しい澄み切ったその声は、牢屋全体に響き渡りました。「主に従うことは、いかに喜ばしき・・・」囚人たちは、こんな美しい歌を聞いたことがなく、みんな深く心を打たれていました。その時です。ガラガラ、ガラガラ、大きな音と、あたりが揺れ始めました。大きな地震です。地震が続くうちに、牢屋の大きなカギがみんな外れ、入口のドアは開け放しになったのです。
★ 困ったのは牢屋の番人です。囚人達をしっかり見張っているように、堅く言われていたからです。「ああ、もうダメだ。みんな逃げ出してしまった!!」そう思うと、牢番は持っていた刀を取り出して自害しようとしました。「まてっ!私達はみんなここにいるぞ!」ペテロの声です。牢番が恐る恐る見ると、どの部屋の囚人も逃げることもせず、ジッとしているのです。牢屋の責任者が走ってきて、「お前たちはどうして逃げなかったのだ?」と聞くと「あの、二人の歌を聞いていると不思議なんです。自分が悪い事をしてきたことが、とても反省され、地震が来ても逃げ出す気にはならなかったのです。」ウットリしながら聞いているうちに、泣き出した囚人もいました。
★ それを聞いて、牢屋の責任者はペテロとシラスを出してやりました。感激したのは牢番でした。自分の命を救ってくれた二人を自宅に招き、もてなしながらイエス様のお話を一生懸命聞いたのです。どんな悪党も神様は許して下さるというようなお話に、「私もイエス様の弟子にして下さい。」と叫びました。ペテロは言いました。「そうこなくっちゃ!!あなたが救われれば、ここにいる家族みんなも救われます。」やがて、牢番一家もみんなイエス様のことを教えるようになりました。もしかしたら、牢屋の囚人の中にも、そんな人が出て来たかもしれません。
★ 神様は私たちがどんな牢獄にいても、そこから救い出してくださいます。
イエス様への祈りや讃美歌にはそんな偉大な力がこもっているのです。
(まとめ-矢澤園長)
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