山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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行方不明の銀貨を探し続ける
2022年1月31日
(礼拝カード NO.40 お話 浩実先生)
★ 昔、ストレイさんという女の人がいました。
ストレイさんは、朝は乳搾り、昼は畑仕事、夜は縫物と毎日一生懸命働く働き者でした。でも決してお金持ちではありませんでした。
ストレイさんには、大切な宝物がひとつありました。それはこの銀貨です。ストレイさんが将来良い人と結婚する時に、「持っていきなさい」とお母さんが持たせてくれたものでした。その銀貨、ストレイさんはどうしたでしょう?何かおいしいものを買って使っちゃった?…いいえ、大切な宝物として無くさないように糸を通して、首飾りのようにしていつも離さないでいました。この首飾りにした銀貨は、「1、2、3、4、5、6、7、8、9、10」全部で10枚ありました。
★ 休みの日、ストレイさんは部屋の掃除をしています。
「久しぶりの休みだから、綺麗にしなくちゃ!」一生懸命掃除をします。その時、「あっ!」首飾りにしていた銀貨の糸が切れてしまいました。銀貨は床の上に散らばってしまいました。
昔のお家ですから、床は土の上に藁のような草をしいた床です。今のお家のようにツルツルの床ではないですから「チャリーン」とは鳴りません。
★ 落ちた銀貨を拾います。「1、2、3、4、5、6、7、8、9… あら、1枚足りない。もう一度数えてみましょう。1、2、3、4、5、6、7、8、9… やっぱり足りない。」ストレイさんはどうしたでしょう?「1枚ぐらい無くなっていいわ。だって、まだ9枚あるんですもの。」といったでしょうか?
いいえ、そうではありません。「私にとっては大切な宝物。きっとこの部屋のどこかにあるわ。見つけるまで捜しましょう!」こう言って捜し始めたのです。
★ 「なーんだ。すぐ見つかるよ」と思うでしょう。でも、床はツルツルではないし、昔のお家の窓は今みたいに大きくなくて明るくはありません。小さな窓が一つか二つあるだけですから、昼でも薄暗いのです。だから、ろうそくを点けて、ほうきで部屋を掃き始めました。ほうきで掃いていれば、銀貨にぶつかったら「コトッ」と音がします。だから、耳を澄ませて丁寧に丁寧に掃きます。「コトッ」「あった!」違います。ただの石でした。もっと耳を澄ませて丁寧に丁寧に掃きます。「コトッ」「あった!!見つかったわ!!」
★ ストレイさんは、嬉しくなって「ねぇ、銀貨が見つかったの!無くなった1枚があったの!」と隣の家へ行って大きな声で言います。向かいのお家の人にも「無くした銀貨が見つかったの!」今度は別のお家の人にも、大きな声で「ねぇ、聞いて、聞いて、一緒に喜んで!!無くなった銀貨が見つかったのよ!」その嬉しい知らせを聞いて、近所のみんなもニッコリ、なんだか心がポカポカ、皆が嬉しい気持ちになりました。
★ 1枚の銀貨を見つかるまで捜したように、イエス様は、迷っている人、迷子になってしまった人を見つかるまで一生懸命捜してくれます。「ああ、あの人は迷子のままイエス様の事を知らないでいる。でも他にたくさんの人がイエス様の事を知っているから捜すのやーめた」とは思いません。見つかるまで捜して捜して捜し続けます。イエス様はあきらめないのです。そして見つけることが出来た時、「神様の子どもになりましたよ!」と喜ばれるのです。天国では天使達も大喜びするんです。私たちもイエス様を信じて神様の子どもになりたいですね。
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