山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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北風と太陽
2021年8月23日
(礼拝カード NO.19 お話 奈緒先生)
★ 旅人たちが、仲良く旅をしています。ここ数日天気も良くて、温かい日差しとさわやかな風が吹いて、楽しい旅です。旅人たちの様子や顔はにこやかで楽しそうです。
★ その様子を少し離れた高い空の上から面白くなさそうに見ているのは北風でした。「なんだ!あの旅人たち、ニコニコしながら旅をしているぞ!なんだか楽しそうな旅人たちを見ていると、ムカムカする」。北風は普段から機嫌が悪く、意地悪ばかりしていたのです。何がそんなに面白くないのでしょう?
★ 「よーし!あの旅人たちに俺の力の強さを思い知らせてやる!ニコニコ顔なんか一瞬で苦しい顔になるぞ!」と言うとビュー!ビュー!と風を旅人に向かって吹き付けました。
★ 旅人たちは「なんだ?さっきまでとってもいい天気だったのに、暗くなってくるし、風は強くなって、だんだん寒くなってきたぞ!!」風はどんどん強くなります。「ほーら!俺の強さはこんなもんじゃないぞ!」と北風はどんどん風を吹き付けます。ビユー!!ビュー!!
★ 「これはたまらない!寒くて寒くて、凍え死にそうだ。」「もっているジャンバーを出せ!コートを出せ!!」と持っている服を沢山着込み、石のように丸く丸まってジッとしています。
★ その様子を見ていたのは天の神様です。「北風は何をしているんだ!何が面白くて、あんな意地悪をしているだ!」そういうと太陽を呼び、こういったのです。「太陽よ、北風の意地悪を止めてきてください!」太陽は「わかりました。自分にまかせて下さい。」そう言うと、北風の方に向かって日の光を照らし始めました。
★ 「なんだ!なんだ!まぶしいぞ・・・」北風はビックリしています。その様子を見て太陽はますます光を強めました。「熱い!熱い!助けてくれ・・・」北風はあまりの熱さに旅人に吹き付けていた風を止め、太陽と神様に「すいません。旅人が楽しそうに旅しているの見て、羨ましくて、意地悪してしまいました。すいません。スイマセン。」と謝り遠くへ飛んでいきました。
★ 風が止んで、日が差してきたことで、石のように丸まっていた旅人たちも、旅を再開することができました。
★ 暖かく優しい光を放つ太陽はイエス様のようです。それでは、北風はなんでしょう?どこから来て、どこにいると思いますか?よく考えてみてください。それは、もしかしたら私達の心の中に吹いているかもしれません。冷たい心、いばりんぼうで自慢ばっかりする気持ち、意地悪をしたり、酷いことを言ったり、世の中を暗くする風が生まれてくることがあるのです。そこで私達は、太陽のように優しいイエス様の光を受けて、北風を遠くの方へ飛ばしてしまいましょう。
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