山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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四つの種と四つの土地
2021年8月16日
(礼拝カード NO.18 お話 千文先生)
★ さて、ある所でお百姓さんが土地に種をまいていました。農夫は大きなかごに、麦の種を入れ、大きな手で沢山の種をわしづかみすると、「それっ」と勢いよく空中に放り投げる。なかなか豪快な種まきです(絵を見てください)。実はこの農夫はイエス様なんです。
さあ、それで沢山の種があちこちに飛んでゆきます。風に飛ばされてゆくのもあります。さあ、みんなどこへ飛んでいったのかな。
★ 最初の種は・・・ヒューと風に乗って降りたのは・・・原っぱの上でした。子ども達がサッカーをしていて踏みつぶされそうです。「ああ、ダメだ・・・神様どんな場所でもいいです。花を咲かせることができる場所へ行かせてください。」種は一生懸命祈ります。しかし、種が恐れていた通り、子ども達が迫ってきます。「エイッ!」子ども達がボールを蹴ると種も一緒に原っぱの隅へ飛ばされたのです。その場所は決して日当たりの良い場所ではありませんでしたが、踏みつぶされることはなさそうです。種は、小さな可愛い花を咲かせることができました。
★ 二番目の種は、「ここはいい場所だぞ!」と良い場所にたどり着くことができました。しかし、木の上から種を狙う影が・・・。「バサッ!バサッ!」その影は種を狙う大きなワシです。種も自分が狙われているのに気づき「ああっ!もうダメだ。花を咲かせることなく、食べられてします。神様助けて下さい!!」 しかし、ワシは大きな羽をはばたかせ、アッという間に種に近づくと「パクッ!」くわえて大空へ。
「やっぱり、ダメだ・・・神様、神様・・・」種は祈り続けます。その時、ワシは「いい種を見つけた」とニヤッとした、その瞬間、ツルッと種は口から滑り落ちたのです。「ヒュー・・・ストン!」種はなぜ助かったのかは、わかりませんでしたが、山の上に逃げて助かったのです。「神様ありがとうございます」。最初に降りた地ほど良い場所ではありませんでしたが、この種も神様の守りをうけて、花を咲かせることができました。
★ さて三番目の種さんは・・・ゴーゴーゴー・・・何の音でしょう。この音は川の流れる音でした。ついていないことに種は川の上に落ちて流されていたのです。「ああ、自分は土の上に降りることも出来ず、流されて、最後は魚にでも食べられてしまうのか・・・どんな場所でもいいです。神様、助けて下さい。」一生懸命祈ります。しばらくすると、水の流れる激しい音が小さくなり、流れも静かになってきました。すると「自分につかまるといいよ」声を掛けてくれたのは、水の上でも花を咲かせる水草でした。「ありがとう、土の上ではないけれど、君につかまっていれば、芽を出すことができる。」種は土の上ではありませんでしたが、水草に助けられて、芽を出し綺麗な花を咲かせることができたのです。「神様ありがとう」種は花をつける場所を与えてくれた神様と水草に感謝しました。
★ さて4番目の種は・・・よく考える種でした。あの原っぱも、一見よさそうに見える土地でも天敵のいる地、そして川の近くも良くないことに気が付きました。そして、広くてお日様も当たる柔らかな土地を選んで落ちたのです。「ああ、よかった。」種はすぐ芽を出して、やがて花が咲き、黄金色の麦が実ったのです。そこへやってきたのがお百姓さんの姿をした、イエス様ですね。そして、その賢い種さんを「よかったね」と言って褒めてくれました。
★ さて、4番目の良い土地は、どこにあるのかな?と思っていたら、「そうだ、この保育園こそ、良い土地なんだ。私達は、そこへ飛んできた種さんなんだ。毎日楽しくて、沢山遊べる。水も空気も日光もたくさん・・・この保育園はイエス様が育ててくれる良い土地で皆さんは良い種であることを感じて下さい。どんどん大きくなれるようにお祈りしましょう。」でも、神様は他の3つの種も決して、見捨てず花を咲かせる地を与えてくれています。
★ 今日は、千文先生が農夫に扮してドラマチックに話してくれました。子ども達も興味深そうに話しを聞いていました。
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