山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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さあ、私についてきなさい
2021年5月31日
(礼拝カード NO.8 お話 優香先生)
★ 今日からすみれさんも一緒に礼拝へ参加してくれますね。とっても嬉しいです。
★ ここはガリラヤの湖。でも海のように広い所です。ある日、そこで漁をしている人達がいました。貧しいけど助け合う陽気な人達です。でもその日、そこにいたペテロさんという漁師さんは浮かぬ顔です。どうしてって、前の晩からずっと沖に出ていたのに、なぜか魚一匹もとれなかったからです。
★ 「ああ、やになっちゃうな。こんなことは珍しい。いったいどうしたというのだ。」疲れきったペテロさんはそれでも一生懸命網を洗い、破れを繕っていました。すると何やらガヤガヤ騒がしくなってきました。
★ 瞳をこらしてよく見たペテロ、「あっ、イエス様達だ・・・でも俺なんかには関係ないや、漁師なんかには関係・・・」、などとぼやいていた時です。何とイエス様がまっすぐ自分の所にやって来るではありませんか。心がドキドキ・ワクワクしてきました。
★ 「ペテロさん、すまんが舟を出してくれないか。そこでみんなに話をしたいんだ」。「いいですとも」、なぜか大喜びで舟を漕ぎ出すと、そこから陸にいる大勢の人達にお話をし始めたのです。ペテロさんは嬉しくて仕方ありません。自分の舟で、自分のすぐ前で、この偉い人が話しておられるのだ」。そう思っただけで、心がますます熱してきたのです。
★ お話が終わった時、イエス様は言いました、「沖に出て魚を獲ってみよう」。ペテロさんは「おかしなことを言う人だ。わしはもう何十年もここで漁をしている。昨日どこへ行ってもダメだったんだから。でもイエス様ともっと一緒にいたいし、・・よし、言いつけけどおりにしよう」。そこで舟を動かしました。
★ しばらくいくと、「よーし、ここだ。ここに網を下ろしてみなさい!」。またイエス様の声です。そこでペテロさんがその通りにしました。・・・遠くの方ではこちらを眺めている仲間達がいます。・・・「さあ、引き上げてみなさい」の声にペテロが網に手をかけると・・・ピチピチ魚のはねる音、・・・しかし重くて重くて引き上げられない、これでは網も破れそうなのです。
★ 「おーい、大変だ、大漁なんだ。助けてくれー」。ペテロは大声で岸にいる仲間を呼びました。大急ぎできた人たちと「よいしょ、よいしょ」。揚げられた魚をみて驚きました。こんなに沢山のいろんな魚や貝が獲れたことはこれまでなかったからです。
★ その時ペテロの胸に畏(おそ)れの念が沸き起こり、「いったいこの方はどなただろう。魚がどこにいるか、ピタリとわかる。わしの心の中も丸見えなんだろうなあ・・・」。そう思いながら改めてその人の顔に目をやりました。それはとても神々(こうごう)しく輝き、何とも言えない穏やかな光に満ちています。イエスさま・・・私を離れてください。私は汚れた者です。あなたには近づけないような人なんです!」。・・・
★ その時、イエス様は優しく言われました。「こわがらなくていい。神様はお前を必要とされているのだ。これからは魚ではない、人間をとる漁師となるのだ」。
★ 神様が私を必要としておられる!“人間をとる漁師”か。よくはわからないけど、イエス様と一緒に働けるならもう何もいらない」。そう思ったペテロさん、「はいっ、イエスさま」、と答え、その人の後をついて歩き出しました。そこに舟も網も沢山のお魚もそして、お父さんも兄弟も残したままです。みんなポカンと口を開けたまま呆然。でもペテロさんは大喜び、こんなに嬉しいことはこれまでの生涯になかったのです。
以上は今日の優香先生のお話を保護者向けに書き改めたものです。(園長 矢沢俊彦)
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