山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」

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大けがの人(白鳥)を見過ごす冷たい人々(動物たち)

2021年4月26日

(礼拝カード NO.4 お話 裕子先生)

★ 今日からすみれさんも一緒に礼拝へ参加してくれますね。とっても嬉しいです。

★ 湖の近くに、灰色の鳥が住んでいました。その鳥が小さな赤ちゃん鳥だった頃、仲間からはぐれ、迷子になってしまい、それからはずっとひとりぼっちでした。でも、ひとりぼっちでも、クヨクヨしないで、湖でスイスイ泳いだり、魚を取って食べたりして暮らしていました。

★ ある日、灰色の鳥が散歩していると、向こうから白くて大きな鳥が歩いてきました。その鳥の羽根は太陽の光を浴びて、キラキラ輝いています。体全体が真っ白で雪の様です。その鳥は「白鳥」でした。白鳥は灰色の鳥に気づくと「オイ!邪魔だ!あっち行け!この道を先に通るのは、俺だ!薄汚いお前はあっち行け!」と言うのです。灰色の鳥は、そっと道を譲りました。空を飛んでいる時は、ワザと灰色の鳥の方へ寄ってきて、ツンツン!突いたりするのです。

★ 次の日、湖で泳いでいた灰色の鳥、「ワー!気持ちがいいな。体がプカプカ浮いて楽しいや」、それを見つけた白鳥は灰色の鳥の側を通り過ぎる時、バシャ!と水をワザとかけて行ってしまいました。

★ ある日のこと、白鳥は山の上を飛んでいました。たくさん飛んで疲れたので、「よし!ひと休みしよう」と森の中へ下りました。目を閉じて休んでいる白鳥の側の木から、「ギロッ、ギロッ」と目を光らせているのは・・・キツネでした。「おやおや、いつも真っ白な羽を自慢する大威張りの白鳥じゃないか。もし、オレがアイツの白い羽を引っこ抜いたら、ワンワン泣くに違いない。その羽を俺様のシッポにつけたら、どんなにカッコいいだろう!ヨーシ!!」そう思うと、キツネは白鳥に飛びかかりました。「やめて!助けて!!」「おとなしくしろ!」キツネは白鳥を叩いたり、引っかいたり、挙句の果てには自慢の白い羽根を引っこ抜いてしまったのです。「痛いよ~!」白鳥の白い姿は、みるみる赤い血に染まってしまいました。「痛いよ、痛いよ」倒れる白鳥をよそに、キツネは白い羽根を自分のシッポに飾ると得意気に森へ帰ってしまいました。白鳥は助けを呼びます・・・でも森はシーンとして誰も助けには来てくれません。

★ その時、南の国帰ろうと沢山のカモは飛んできました。その中の一羽がひと休みしようと、森の中へ降り立ちました。そして、倒れている白鳥を見つけました。「そのキズ、どうしたんだい?」「キツネにやられたんだ。助けて~」「えっ!キツネだって!大変だ。まだその辺にいるかもしれない。僕たちはこれから、遠い南の国まで飛んでいかないといけないんだ。僕もキツネにやられたら、大変だ。グズグズしてはいられない。悪いけど、行くよ!じゃあね!」逃げるように飛んで行ってしまいました。「まって~、助けてくれよ。」

★ 「カァー!カァー!」鳴き声が聞こえてきました。近くに住むカラス達です。カラスは体が黒くて強そうです。キツネを追っ払うこともできそうです。一羽のカラスが白鳥を見つけました。助けを求める白鳥を見て、キツネにやられたのがすぐわかりました。「それは大変だ!いくら俺達カラスのくちばしが鋭くても、キツネの爪には敵わない。かじられたらただでは済まない」とカラスも飛んで行ってしまいました。

★ 白鳥はガッカリして気を失ってしまいました。しばらくすると「白鳥くん、しっかりしろ!大丈夫か?」という声が聞こえてきました。声を掛けてくれたのは灰色の鳥でした。白鳥は目を開けるのがやっと、「あぁ、あの灰色のヤツか・・・こいつも俺を見捨てていくんだろうな」と思いました。灰色の鳥は、大きな葉っぱを白鳥にそっとかけると、飛んで行ってしまいました。「ほらな・・・やっぱりな・・・」灰色の鳥はどこへ行ったのでしょう?

★ 灰色の鳥は、空を飛びながら、何かを探しています。「あっ!いたいた!」灰色は見つけた方向に降りて行きました。そこには、白鳥の仲間たちがいたのです。灰色の鳥を見て、仲間の白鳥は「なんだい!チビスケ!」「君たちの仲間が、キツネにやられて、死にそうなんだ。僕一人では助けられない。力を貸してくれ!!」と助けを求めたのです。それを聞いた仲間の白鳥は、灰色の鳥に案内されて、傷ついた白鳥のところまで行きました。「しっかりしろ!大丈夫か?」白鳥の仲間と灰色の鳥は、大きな葉っぱに傷ついた白鳥を乗せて、安全な場所まで運んであげました。安全な場所に着くと、傷によく効く草の汁をつけてあげました。全力を振り絞って白鳥を運んだ灰色の鳥は、クタクタです。そっとその場を離れました。

★ 何日かすると、傷ついた白鳥は元気になりました。そして助けてくれたが灰色の鳥だと聞くと、涙を流しました。「自分は体は真っ白だけど、心は真っ黒で、意地悪だった。よし、灰色の鳥に謝って、友だちになってもらおう!」と反省したのです。

★ 実は、神様は灰色の鳥が生まれた時から、ずっといつも守って下さっていたのです。だからひとりぼっちでも、いじめられても、クヨクヨすることも、しょんぼりすることもなく、元気に生きてこれたのです。傷ついた白鳥を放ってはおけない優しさもあったのです。

★ 神様はみんなにもよく考える力や勇気を与えて下さっています。だから、困っている人がいたら、知らんぷりしないで、よし!助けて上げよう!どうしたら助けて上げられるかなと考える、優しい気持ちが持てるといいですね。



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園長

社会福祉法人 地の塩会
荘内教会保育園
理事長・園長 矢澤俊彦

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