山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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子どもの好きなイエス様
2021年4月19日
(礼拝カード NO.3 お話 奈緒先生)
★ 今日はイエス様のお弟子さんのお話です。お弟子さんというのはイエス様のお手伝いをしたいと一緒に旅をしている人達です。そのお弟子さんは12人いました。お弟子さん達はイエス様と一緒にいられることが嬉しく過ごしていました。ある日、お弟子さん達が自分の自慢を始めて大騒ぎになってしまったのです。
★ 騒ぎの理由はこうでした。「ワシ達の中で誰が一番偉いのか?神様・イエス様に褒めてもらえるのは誰か?」という事でした。
★ 一番最初に自慢をしたのはマタイさん。「ワシは、体が大きくて丈夫!!しかも足もとっても速い!だから、イエス様のお役に立てるのは自分だろう」というのです。
★ 二番目は、ヨハネさん「私は歌が大好きなんだ。声も良くてみんなうっとりするハズだ。そう思わないかい?ここで一曲歌ってあげようか?」そう言うと、ヨハネさんは大きな声で大好きな讃美歌を歌い始めました。そして「お前たちの声は私に比べて、小さくて悪い!そんなんじゃ神様は喜んでくれないと思うよ!」というのです。
★ 三番目はペテロさん、「私はとっても頭がいい!学校でもいつも成績は一番!だから、神様やイエス様のお役に立てるのは私だと思うよ」というのです。
★ 四番目はパウロさん、「私は、お祈りが大好きなんだ。この間は寝ないで、ずっと朝までお祈りしていたんだ。」
★ このパウロさんのお話に奈緒先生も「すごいと思わない?みんなは出来る?」と言うと、子ども達からは「すごいね!」「寝ないでなんてムリだよ!」「ボクなら眠くなっちゃうよ」「ゲームだったらできるよ」と色々な声が上がります。
★ ユダさんは言いました。「羊飼いは羊をオオカミから守っているけれど、みんな オオカミはとっても怖いというんだ。しかし、ワシは怖い物なんか何一つない!この間なんかオオカミと戦って、そのオオカミのキバを折ってやったら、オオカミは逃げ出してしまったんだ。この強さには誰も敵わないと思うがどうだ!」と自慢するのです。
★ そんな中で、何も威張ったり、自慢するものがないお弟子さんがいました。彼は「僕には丈夫な体もない。お祈りもヘタ。頭だって良くない・怖い物もたくさんあって、オオカミなんかに出会ったらすぐ逃げ出してしまうだろう・・・。」
★ お弟子さんみんなが「自分が一番だ」「自分が凄い!」「自分には何もない」と色々と言い合うものですから、大騒ぎ、今にもケンカになりそうです。
★ その場に、イエス様が帰ってきました。騒がしい弟子たちの様子を見て、「なんだ、なんだ、お前たち。何をそんなに騒いでいるのだ!みんな真っ赤な顔をして、怖い顔をしているぞ。ケンカでもしているのか?」お弟子さんたちは、今までの様子を話し「一体だれが偉くて、神様・イエス様のお役に一番立てるのは誰ですか?みんな、自分が一番だと思っているのです。イエス様がその順番を決めては頂けませんか?」というのです。
★ それを聞いたイエス様は大きな声で、それも怒った声で「お前たちは一体何を考えているんだ!誰が一番かだって!どんなに良いものがあっても威張ってはいけない!そして、何も持っていない、自慢するものがないと思うのも間違いだ!そんな事を考えるお前たちを神様は嫌うだろう」と言うのでした。
★ ちょうどそこへ、小さな子ども達がやってきました。「あっ!イエス様、いっしょに遊ぼうよ!」とイエス様に飛びつきます。その様子を見たお弟子さんは「おい!おい!今は大人が大事な話をしているんだ。子どもはあっちへ行ってなさい!」と追い帰そうしたのです。イエス様は「お前たち、この子ども達を見なさい。子ども達は誰一人、自分を自慢したり威張ったりしていないだろう。ただ、神様や私(イエス)のことが好きで、近くに来てくれているんだ。みんな嬉しそうで楽しそう。悪口を言う子もいない。お前たちもこの子ども達のようであって欲しい。子どもこそ、神様に一番近いんだよ」と言うのでした。
★ それを聞いたお弟子さん達は「私たちは間違っていた。バカだった。子ども達より、ずっと神様から遠かった。これからは子ども達のように威張らず、仲良く笑顔で過ごしていく。1番だとか2番だとかは関係なく、みんなを大事にして、神様が喜ばれるようにして行きます。」と気づいたのでした。
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