山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」

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最後の一葉

2021年3月8日

(礼拝カード NO.46 お話 矢澤園長先生)

★ アメリカの小さな町の病院であったお話です。病院には色々な人が入院していましたが、その中にソローちゃんという高校生位の可愛い女の子も入院していました。彼女は胸が悪くて、しょっちゅう咳やクシャミが出て、最近は食欲もありませんでした。その様子を見て、お母さんやお医者さんが心配して「頑張ってご飯を食べないとだめだよ!」と励ますのですが「胸が痛くて食べれないの」と元気が出ませんでした。

★ ソローちゃんの病室の窓の外には、大きな柿の木がありました。季節は秋でしたので、実も葉っぱもたくさんついています。でもソローちゃんはこんなことを言うのです。「もう少しすれば、実も落ちて、葉っぱもどんどん散っていくのだわ!私も同じように段々弱っていって、冬を迎える頃には死んでしまうんだわ。」ソローちゃんの言うように、日に日に葉は散り、実はボトリ、ボトリ・・・。風が吹くとより多くの葉が散っていくのでした。その様子に周囲は困り、心配していました。

★ さて、その病院には絵描きのライフさんというおじいちゃんがいました。ライフさんは絵を描くことが大好きでしたが、なかなか良い絵が描けずにいました。良い絵が描けないものですから、絵が売れることも滅多にありません。でも、ライフさんは「ワシは生きているうちに、すごい絵を描いてみせるぞ!」と口癖のように周囲に言うのでした。そのライフさんもソローちゃんのことが心配で時々病室へ訪れては励ましていました。

★ ソローちゃんは窓の外の柿の木の話をライフさんにもするのでした。「あの柿の木の葉っぱがすっかりなくなってしまったら、私も死んでしまうのだわ。」それを聞いたライフさん「そんなことを言うんじゃない!ワシが側についている」と一生懸命励まします。

★ でも、冬が近づくにつれ、葉っぱは20枚になり、風が吹き、10枚になり、どんどんなくなっていきます。「いよいよ私が死ぬ時が近づいてきたわ。」その夜とても強い風が吹きました。翌朝、カーテンを開けると、あんなに風が吹いていたのに1枚だけ葉が残っていたのです。ソローちゃんは不思議に思いました。この日も強い風が吹いています。夜も風が窓を叩きます。朝になりました。胸が苦しいソローちゃんでしたが、カーテンを開け、外を見ると・・・なんと、その最後の一葉は残っています。その葉を見て、ソローちゃんは嬉しくなってきて「あんなに頑張って、生きている葉はすごいわ」となんだが少し元気が出てきました。次の朝、葉はまだ残っていました。

★ その最後の一葉を見て、ソローは「私は悪い子だった。柿の葉が一生懸命生きているのに、私は死ぬことばかり考えていた。みんなが励ましてくれていたのにその声も聞かず。ごめんなさい。」

★ その日、看護婦さんがライフさんの事をソローちゃんに伝えてくれました。なんと、ライフさんは3日前に死んでしまったというのです。死ぬ前のライフさんは夜中中どこかへ出かけていて、死ぬ前の最後の日に戻ってきた時には、ずぶ濡れで、それがもとで倒れて死んでしまったというのです。

★ それを聞いたソローちゃんはハッと気づきました。ライフさんは柿の木の側にある塀に登って、ペンキで柿の葉を描いていたのです。雨で消えることがないように、しっかりと一晩中かけて描いていたのです。それは、ソローちゃんが「葉がなくなったら死んでしまう」という言葉を聞いて、葉が決して無くならないようにとライフさんが一生懸命描いたのです。

★ 「ライフさん、ごめんなさい」とソローちゃんはライフさんのお墓の前で謝りました。それを見てお母さんは、「でも、ライフさんはあなたに生きる気持ちを取り戻させる為に、一生懸命描いてくれたんですよ」お医者さんも「なかなか良い絵が描けなかったライフさんだけど、最後にとても素晴らしい絵を描けたんですよ」と言うのでした。

★ それからその絵を、他の病室の人や病院を訪れる人々が見て、元気をもらったのです。ライフさんは死ぬ前に傑作を遺すことができたのです。ライフさんは入院前に教会に行ってイエス様の優しい顔や悲しい顔を見ていました。ソローちゃんを助けようと思ったのは、イエス様の優しい愛が胸の内にあったからです。だからこそ、夜に雨風の中、一人でも絵を描くことができたのです。



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園長

社会福祉法人 地の塩会
荘内教会保育園
理事長・園長 矢澤俊彦

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