山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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粘り強く祈りなさい
2021年1月25日
(礼拝カード NO.40 お話 奈緒先生)
★ 30歳になったイエス様は、いよいよ活動を始められました。そして、天の神様と親しくなり、熱心にあきらめずに祈り続けることが大切だと言われました。
★ ある村に不思議なことが起こりました。雪が降ったのはいいのですが、それが春になっても、夏になっても止まないのです。これでは、田畑で作物も育たず、果物なども取れず、水も雪を食べるしかありません。
また、太陽が出てこないので、動物たちも食べ物が無く、森の奥に引っ込んでいます。町の人達は、「さあ、困った。どうしよう。」と相談しましたが、名案が浮かびません。いつの間にか、また冬となり、春になりましたが、相変わらず雪だらけです。
★ さて、その街にアランさんという人がいました。アランさんは思いました。「考えてみれば、わし達はもう長く天の神様にお祈りをしていない。太陽も食べ物も水も、もう与えられて当たり前と思ってきた。これじゃあ、いけない。わしらは、水一杯も、お米一粒も作れないのだから。」そこで、その日からアランさんは、街に出て人通りの多いところで、大きな声でお祈りを始めました。「神様、私たちが悪かったのです。神様のことなど忘れて、水も食べ物も作物も全て自分で作ったように思っていました。どうぞ、私たちを許して下さい。そして、太陽の光を下さい。」
★ そうしている彼を見た人達は「あれ、アランは何をしているんだ?頭が変になったんじゃないか?」そして、一緒に祈る人は誰もいません。家族も友だちも加わりません。でも、アランさんはへこたれません。毎日寒い雪の中に立って、「神様、私たちが悪かったのです。私たちを許して、助けてください。太陽と水を下さい。」
★ そうしているうちに、不思議なことが起こりました。ある時、「俺も一緒に祈るぞ!」と一人の男の人。「私も祈るわ」と女の人。アランの周りにはそうして5人・10人・50人と声を合わせて、お祈りしたり、讃美歌を歌ったりする人たちが増えてきたのです。その数はたちまち100人を超え、ついに村中の人が大きな声で祈り始めたのです。それはとても壮観で、お祈りをしながら泣いている人や、大喜びの人もいます。
★ その様子や祈りの声は、とうとう天の神様に届きました。「あの村の人もついにこっちを向いてくれたか。なんとかしてあげねば」と思い、太陽に命じて、その村を照らすようにされたのです。
ある朝も早くから、みんな集まってきました。あきらめないで粘り強く、熱心にお祈りを始めました。すると、ある人が大きな声を出しました。「おい!雪が止まったぞ!」驚いてみんな、空を見上げると、どんよりとした雲が切れ、青空が姿を見せ始めたではありませんか。するとたちまち待ち焦がれていた暖かい太陽の光がさしてきました。久しぶりの日の光。それはどんなに暖かく優しかったでしょう。「バンザーイ!神様がついに助けて下さったのだ!」村中の人は大喜びで歌ったり、踊ったり・・・。でも、それでもうお祈りをやめることはありませんでした。
★ やがて、雪は消え、田畑には作物が育ち、川には魚たちが戻ってきました。やっとのことで、村は飢饉から救われたのです。「アラン!お前のおかげだぞ!」と肩を叩く村の人達。「いや、みんながあきらめないで、力を合わせて祈ったからだよ」すると、一人が言いました。「よーし、この感謝の記念に、街の真ん中に大きな教会堂を建てよう!」「いい考えだ」とみんなが賛成しました。その教会が今度はお祈りの場所となりました。
★ このお話は、あきらめないで熱心にお祈りすること、神様と親しくなることの大切さを示しています。奈緒先生の一生懸命な語りを子ども達は静かに集中して聞いていました。そして歌ったのは、「神様に感謝しましょう」です。
(まとめ-園長)
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