山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
トップページ > 情報発信 > 月曜礼拝の記録 2020年度
前のページに戻る
エリヤ、しっかりしなさい
2020年11月2日
(礼拝カード NO.29お話 矢澤園長先生)
★ 昔、むかし、イスラエルの国に、エリヤという神様の言葉を伝える仕事をする男の人がいました。その人は、神様に一生懸命お祈りをして、神様の言われる事は素直に「はい、わかりました。神様の言う通りにします」と聞く、とても心が優しく、勇気のある人でした。
★ でも、その頃のイスラエルの王様は、とっても困った人でした。その王様は石を金箔で飾ったニセモノを造って「これが神様だ。これに祈りを捧げなさい」と国中の人に祈らせていました。それを見ていた神様はどんな思いだったでしょう。それはとても悲しかったに違いありません。この悲しい気持ちはエリヤさんも同じでした。
「なんて間違った事をしているのだろう。神様がどうなさるか、私は心配で、心配で・・・」。そんな時、エリヤさんが朝のお祈りをしていると、神様の声が聞こえて来たのです。「エリヤ、よーく聞きなさい。あの、王様の所へ行って、あの間違ったことをやめるように行って欲しいのだ。」でも、その王様は、本当の神様を信じる人を嫌っていて、その人達にとてもつらい思いをさせていたのです。
★ エリヤさんは、勇気を振り絞って「私が王様の間違いをとめなければ、誰が言うのだ!」とお城に乗り込み、王様に行ったのです。「王様!あなたのしていることは間違っています。今すぐやめないと、雨が降らなくなって、米も野菜も果物も全く取れなくなってしまいますよ!!」それを聞いた王様は怒り、「そんなことを言うとおまえを捕まえて、殺してしまうぞ!!」さあ、エリヤさんはどうなったでしょう?!
★ エリヤさんは捕まらなかったのです。それは、神様が「エリヤ、川の谷の所へ行き、水を飲んで隠れていなさい。」その場所は、王様に見つかる事はない安全な場所でした。食べ物の無い、あるのは水だけの場所でしたが、食べ物の心配も有りませんでした。神様がカラスを使いにして、食べ物を運んできてくれたからです。
「カー、カー!」パンと肉を運んで来てくれるカラスの声と姿を見るとエリヤは「神様ありがとうございます。」エリヤは飢えも渇きもなく、安全に身を潜めている事が出来たのです。でも、雨が降らないので、川の水が干上がって来ました。エリヤは一生懸命祈りました。すると神様は、「ザレパテの町へ向かいなさい。女の人に助けを求めなさい。」とエリヤに伝えたのです。
★ その町は、とても遠い町でした。カンカン照りで、王様に見つからない様に向かわないといけない、つらい苦しい旅でしたが神様の守りのおかげで、たどり着くことができました。
★ エリヤは神様の言う女の人を探しました。ふと気付くと髪はボサボサ、服はボロボロ、痩せこけて、ヨロヨロしながら枝を拾っている女の人がいました。その人を見たエリヤさんは、なぜかこの人が神様の言う女の人だと感じて、声をかけたのです。「私は遠いところから旅をしてきました。神様からの声に従って来たのです。あなたが私を助けてくれる女の方に違いありません。助けて下さい。水とパンが欲しいのです。」それを聞いた女の人は、びっくりした様子。女の人は、自分の家には、わずかパンの粉とパンを焼く油が2人分しかない事をエリヤに伝えたのです。それを聞いたエリヤは「大丈夫。神様が必ず助けて下さいます。だから、自分とあなたと子どもの分のパンを焼いて下さい。」エリヤの分はないのにと思いながらも、女は家に帰り、パンの粉の箱を開けてみました。「えっ!」少ししか入っていないはずのパンの粉が、箱一杯になっていたのです。油の瓶も同じです。瓶一杯の油です。きっと神様が助けて下さったのです。
★ そのパンを口にしたエリヤは元気を取り戻し、王様に捕まることなく神様の守りのもとで、幸せに暮らす事ができたのです。
★ 苦しい時、辛い時、エリヤや女の人のように神様を信じ、お祈りを捧げることで神様はきっと助けて下さいます。今、生活しているなかでも、神様からの恵みによって、心も体も元気に過ごす事が出来ているのですね。
|
|
前のページに戻る
|