山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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フランシスコ物語(1)
2020年8月17日
(礼拝カード NO.18 お話 啓子先生)
★ ある町のお金持ちの奥さんが難産で苦しんでいました。金ぴかのベッドや上にはシャンデリア、美しい壁掛けも心配そう。・・・そのとき玄関のベルが鳴りました。「こんな時に・・・でもそこに立っている旅の人がこう言ったのです」。「さあ早くお母さんを馬小屋に移しなさい」。・・・変なことを言う人だと思いましたが、旅人の真剣な顔をみてそうすると・・・たちまち元気な赤ちゃんが生まれたんです。しかも光輝いて。馬や牛たちもどんなに喜んだことでしょう。「大きくなったらイエス様のような人になるでしょう」、と旅人は言って立ち去りました。
★ 少年になったその子フランシスは、お店の人気者です。お家は高級な服や反物を売っているのです。「お客さん、これはいい。きっとぴったりですよ」、と勧めたり、森のうさぎの話をして「そそら、そら・・・そら・・・♪」と歌って喜ばせたり・・・とても愉快で陽気で親切、それでお店は大はやりなのです。
★ 青年になったフランシスのまわりにはいつも仲間が集まっていました。彼は町の人気者で、みんなと遊んだり食べたり歌ったりするのが大好き。毎晩のように皆で大騒ぎをして町を練り歩くのです。お金のない人達にも、彼は喜んで御馳走してあげました。
★ でもそんなある夜のこと、フランシスはなんだか一人になりたくなって、野原に出て行きました。満天の星でした。彼は天に向かって叫びました。「神様っ、お答えください。私はどうしたらいいんですか?なんだか寂しい。心が空っぽになったようなんです」。天を見つめていると、星が動いて不思議な声です。「フランシス、幸せになりたかったら、持っているものをみんな貧しい人にあげてしまいなさい。そして私に従ってきなさい」。「イ、イエス様なんですね。はい、分りました」と叫んだ彼。イエス様とお話できて、嬉しくて仕方ありませんでした。
★ それからというもの、彼は自分の持ち物を毎日のように近所の貧しい子どもたちにあげました。みんなが喜ぶとフランシスも嬉しく幸せです。
(来週に続く)
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