山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
トップページ > 情報発信 > 月曜礼拝の記録 2020年度
前のページに戻る
パン5つと魚2匹から
2020年6月29日
(礼拝カード NO.12 お話 優香先生)
★ ある時イエス様の周囲には、大変な数の飢えた群集がいたのです。その数は5000人もいたのです。みんなイエス様のお話を聴こうとして集まり、一生懸命聴いているうちに2日も3日もたってしまったのです。うっとりいいお話をしっかり聞いている時には、忘れていた自分達の空腹にみんな気づきました。おなかを空かせた人々は、家に帰る力もないかもしれません。みんな困ってしまいました。そこで、お弟子さんたちは大きな声で「誰か、食べ物をもっている人はいないか?」と聞いて回りました。
★ その時です。一人の少年が進み出て、「イエス様、ここに魚2匹と5つのパンがあります。よかったらこれをお使いください、これは僕のお母さんがくれたお弁当です」。・・・それを聞いていた人達は、「何を言ってるんだ、このバカ・・・あれっぽっちで何ができるというんだ。・・・」、とざわめきました。
★ でも、イエス様は「うん、これは有難い。ジョシュアくんだね、本当にありがとう」そう言うとイエス様は天の方を見つめながら、祈り始めたのです。その声は時に大きく、時に低い声です。「神様、どうかこの弱った人たちを助けて下さい!」その声の何と澄み切って力強いことを!そんなお祈りをお弟子さんでさえ、耳にしたことがありませんでした。・・・・・・それが終わるとお弟子さん達に「さあ、これを配りなさい」とさっきのパンと魚を配り始めたのですが・・・・・・不思議なのです。一つのパンを渡すと、すぐまたもう一つのパンが出て来る、それを配ると又次にもう一つが出て来る・・・というようにして、驚くことに、そこにいたその数5000人にもなる多くの飢えた人達がおなか一杯になるほど、パンと魚が増え続けた・・・・・・。「す、す、す、すごい!一体これはどうしたというのだ!」、とみんな食べることも忘れて、パンの増えていく様子に見とれていたんです。・・・こんなことがあるのか、と顔を見合わせる人々。
★ ナゾのようなこの不思議な物語です。信じられないというかもしれません。でも次のことは言えるでしょう。イエス様は私達の精一杯の捧げものを喜ばれ、大いに祝福されることです。この少年は自分も空腹なのに、持っているすべてを捧げたのです。持てるすべてを・・・これはなかなかできない。でもそういう心が大事なのです。
★ そうして捧げられたものはたとえ僅かでもいいのです。神様はそれを何倍にも何十倍何百倍にもして用いて下さる。「これっぽっち、焼け石に水だ」と考えるから何も起こらないのです。小さな捧げもの、少しの優しさや親切を神様は大きくして下さる。試みに、ここにいるみんなが、この少年と同じ気持ちになってごらんなさい。お家の人達がみんなまわりの人の為に、精一杯の捧げものをしてみてください。その輪はどんどん広がっていき、地球を覆い尽くすことでしょう。信じられないことが起こるに違いありません。
★ 最後に、この歌を歌いましょう!
「♪二ひきのさかなと 五つのパンを イェスさま しゅくして わけました。」
|
|
前のページに戻る
|