山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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傷だらけの旅人を助ける
2020年6月1日
(礼拝カード NO.8 お話 矢澤園長先生)
★ イエスさまにとって「赤の他人」は存在しません。どんな人でも、神様にとって大事な大事な人間です。傷ついた人と出会えば、すぐ助ける、自分の家族のように、です。よそ者でも国やことばや皮膚の色が違っていても。あるときのイエス様のお話です。
★ ある山道を急いでいた旅人が数人の強盗に襲われ、お金も着物もみんな、はぎとられ、なぐられて、もう死にそうな目にあいました。
「いてえ・・・うーん・・・」、痛ましいうめき声が聞こえてきます。・・・・・・
そこへ立派な服を着た人がやってきました。その人はお医者さんでした。旅人の苦しむその声を聞き、チラッと旅人を見ると、「やばいヤバイ」といいながら、むこう側を走って過ぎていった。
次にきたのは教会の先生。でもこの人も同じ、見ないふりをして・・・。
★ でも次に通りかかった薬屋さんは、旅人が苦しんでいるのを見つけると、すぐに近づき、自分の持っていた薬を出して塗り、包帯をして介抱してあげました。そして、自分のつれていたロバに乗せ、町の旅館にまで連れていき、薬を替えたり、包帯を巻き直してあげたりと、旅人が良くなるまで介抱してあげたんです。・・・こうして旅人は助かったんです。
★ でも、どうしてこの人はこんなに優しくなれたのでしょう。
実はね、この薬屋さんが小さい頃、病気になって熱をだした時、お母さんが一生懸命介抱してくれたことがあったのです。また、薬屋さんが大きくなったある時に、1週間も寝込んでしまう程の大怪我をしたことがありました。この時、夢の中にイエス様が出てきて、「必ず良くなる 私がついている」と、優しい声をかけてくれたこともあったのです。
この事をずっと忘れずにいた薬屋さんは、自分も困っている人がいたら助けてあげないといけないと思っていたのです。
★ 「親切な薬屋さん、皆の知っている人によく似ているね」「もしかしたら、もしかしたらあれはイエス様だったんじゃないかなあ・・・これから私たちも、今日の薬屋さんやイエス様のような、どんな人にも優しくしてあげられる人になろうね。」と最後にお話しました。
(まとめ-園長)
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