山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」

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アリとキリギリス

2019年7月8日

(礼拝カード NO.13 お話 優香先生)

★ 今は、暑い暑い夏の日。野原の広い広い場所には、花も沢山咲いていて、食べ物もたくさんありました。沢山の虫達が楽しそうに毎日暮らしていました。あれ?野原の真ん中から綺麗な歌声が・・・。その歌声はキリギリスです。
 「あっ、あのお調子者のキリギリス。今日も歌っているぞ。」キリギリスは、働かず、毎日毎日歌って楽しく暮らしています。そんな時、働き者のアリさんが通りかかりました。アリさんの姿に気付いたキリギリスは「おーい!何をしているんだい?」と声を掛けました。「冬の支度をしているんだよ。食べ物をいっぱい集めているんだ。」とアリさん。アリさんは、うんとこしょ・どっこいしょ・・・毎日食べ物をお家に運んでいます。その姿にキリギリスは「そんなことをしなくてもいいじゃないか?!ここにはこんなに沢山の食べ物があるじゃないか?」「毎日楽しく、歌って過ごそうよ!」とキリギリスはアリさんを誘います。でもアリは「今から冬の支度をしていないと、大変なことになるよ。この間行った教会のクマさん先生も今が大事なんだよと教えてくれたよ」と一生懸命食べ物を運び続けます。「なーんだ、つまんないな。一緒に楽しく歌いたかったのに」と不満げなキリギリスです。

★ 「今から冬の心配をするなんて、アリさんは心配性だな。いざとなれば神様だって助けてくれるよ」とアリさんの心配をよそにキリギリスは、変わらず歌って過ごしていました。季節は夏から秋、そして冬になりました。冬になると冷たい風が吹き、とうとう雪も降ってきました。花の沢山咲いていた野原は、花は枯れ、落ち葉がビュービュー吹く風で舞っています。「うー!寒いよう!お腹が空いたよー!」こんな事を言いながらトボトボ歩いているのはキリギリスです。「あんなに沢山あった食べ物も何一つないや。冬が来る前に食べ物を集めておけばよかった・・・やっぱり神様の言われた通りだった。神様ごめんなさい。」そう言いながら、キリギリスは心から泣いたのです。

★ すると、向こうに明かりが灯った家があります。「あれ?誰の家だろう?なんだか楽しそうな声が聞こえる。」家に近づき、窓から様子をのぞくと、沢山のご馳走を前に楽しそうにパーティーをしているアリさんの姿がありました。「ああ、もうお腹いっぱい。もう食べられないよ」とアリさんの声も聞こえます。「アリさん、ごめんなさい。私は怠けていました。教会にも行かず、神様の事も軽んじていたのです。ごめんなさい。でも、お願いします。私達を助けて下さい。」可哀そうな姿を見たアリさんは、キリギリスを暖かい家に招き入れ、御馳走も分けてあげました。そして、みんなで「神様ありがとう」と讃美歌を歌いました。

★ 神様は、私達の生活を見ていて、色々教えてくれます。目の前のことで精一杯の私達は、神様など相手にしないかもしれません。でも、教会では一番大切なことを、先まで見通しながら、私たちを導いてくれるのです。このイソップ童話には、考えるべき大事な教訓が含まれています。



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園長

社会福祉法人 地の塩会
理事長 矢澤俊彦
荘内教会保育園
園長 諏訪瑞代
997-0034 山形県鶴岡市本町3丁目5-36
電話/FAX 0235-25-7070
ホームページ  http://skh.tyo.ne.jp/

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