山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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さあ、人間たち 野の花を見よ
2019年6月10日
(礼拝カード NO.9 お話 裕子先生)
★ ある、お花畑で、色んな花たちがおしゃべりをしたり、ケンカしたりしています。まず綺麗なピンク色のなでしこが自慢げに言いました。「わたしのこの綺麗な色、見てよ!」「友だちの昆虫たちも沢山やってくるよ」次に紫色が得意のあやめ達が言いました。「私たちこそ、神様が愛していてくれるのよ。だって、虫だけでなく人間たちも大事にしてくれるんだから。」3番目は、ひまわりの登場です。「あやめさんも、しっかり大地に立ってるけど、僕の方がずっと背も高いし、大きいし、お日様がニコニコ笑っているようだと、みんな言ってるよ!ボクは自慢じゃないけど花の中の王様だと思う事があるよ。」このように、次から次へと皆、「自分こそは」と話し始めてお花畑は騒がしくなっただけではなく、ケンカも起こるようになったのです。
★ その畑の隅の方に、大きな花たちに隠れるように咲いていたのは、スズランでした。色もついていないし、小さいし、誰も見てくれないし、人間たちも通り過ぎるだけです。そこで、他の花のように自慢できるものは何一つなかったのですが、不思議な事にスズランは幸せでした。何故って、目立ちはしないけれどいつもおいしい水や空気や雨や風や太陽の恵みをしっかり受けて、「神様、ありがとうございます」と感謝していたからです。その時、小さい子ども達が虫探しにやってきました。そして、「あっ!こんなところに、こんな綺麗なお花がある!」子ども達は私に見とれているようです。私の顔は、ほんのり赤くなりました。子ども達は、私の事を翌日の保育園で絵を描いてくれたそうです。
★ 自慢をしている、お花たちは幸せではありません。いつも競争し合って、いるからです。そして、神様にお礼を言う心を忘れているからです。私達人間は、お花たちより、はるかに複雑でずっと優れた生き物で、高等動物と言われるほどです。お花たちをあんなに綺麗に装ってくれる神様は、彼ら以上に私達人間を断然美しくして下さるに違いありません。でも、神様への感謝を忘れると残念ながらお花よりずっとひどい存在になって、世の中を汚してしまうのです。怖いですね。
★ それではみんなで、「名前も知らない 野の花も神様は咲かせて下さる」という歌を唄いましょう。♪どんなに小さい野の花も神様は咲かせて下さる。
★ 今日は、裕子先生は、何枚かのお花の写真を見せながら、お話してくれました。
(まとめ-矢澤園長)
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