山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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眠る弟子と祈るイエス様
2019年4月15日
(礼拝カード NO.2 お話 啓子先生)
★ イエスさまは子どもにも人気があり、大人や病気の人達も沢山ついていきました。お話する時は、山でも丘でも海辺にも沢山の人が集まりました。その様子を見ていて、「これは困ったことになるぞ」と思ったのは、人気の大事な政治家や宗教家、またお金持ちでした。「放っておくと群衆は皆、奴につくようになって、この国の基礎が危なくなる。」と思われたのです。
★ そこで、みんな悪い噂を広げるようになりました。「イエスは大嘘つきだ」「威張りん坊の王様だ」「偽医者で人気取りがうまいだけだ!」「金儲けでも企んでいるんじゃないかな。それとも、革命を起こして、王様になろうとしているのでは?」など、次々に悪いことを言いふらしたのです。それを聞いた民衆は、はじめはおかしいと思いましたが、だんだん、それまで良くしていた政治家や教会の先生たちに騙され始めたのです。「そうだ!イエスは悪い奴、とんでもない奴。生かしておけばこの国が危なくなる。イエスを殺してしまえ!」という声が大きくなりました。一人が「十字架につけよ!」と言い出すと考えのない群衆も一斉に「そうだ!十字架につけてしまえ!」と叫び始めたのです。
★ その頃、イエス様は一番頼りになる弟子3人を連れて、ゲツセマネという森に入りました。そして、「私はちょっと先に行って、神様と大事なお祈りをするから、お前たちはしっかり目を開けて一緒にお祈りして、私を助けて下さい。」弟子たちはちょっとびっくりしました。イエス様がそんな頼りない寂しそうなことを言われたことはないからです。「はい、わかりました。」と答えた弟子たち。イエス様は少し向こうに行って、汗を血のようにしたたらせながら、お祈りしています。何故なら、みんなが騒ぎ出して、翌日には十字架につけられることがわかっているからです。「神様、私は見えません。もし、十字架にかかることが必要でしたら、私はその御心に従います。」その時、上から天使も降りてきてイエス様を助けたそうです。
★ さて、それから弟子たちの所に来てみると、なんと3人とも大の字になり、大いびき。がっかりのイエス様。「これじゃあ、ダメだ」と思いつつ、弟子を起こし「今度こそ、起きていてくれ」と諭し、祈りを終えて帰ってくると、「どうだった?」との啓子先生の問いに、「また寝てた」との声が2・3あり(子どもの洞察力に驚いた・・・)。でも、さらに3回目に帰ってきたときも、弟子たちの目は深く閉じていたのです。イエス様の決意が固まった時、別の弟子のユダが官憲を連れてやってきて「先生、ご機嫌いかがですか?」と言いつつ、接吻を交わした。するとただちに、警官がきてイエス様は逮捕され、縛られてしまったのです。
★ それを見た弟子たちは恐ろしくなり、イエス様を守るどころかその場から逃げ出してしまったのです。とうとう、予想通りイエス様は翌日、十字架にかけられてしまいました。ひどいものです。隣の強盗達と救い主の見分けがつかない。これが私たち人類の盲目です。その後、神様はどうして下さったかは、来週のお楽しみです。
★ 最後に改めて弟子たちが眠ってしまうのは、どうしてでしょう。それはイエス様と一緒に起きている事ができないからです。イエス様の気持ちも分からず、愛からも遠いからです。自分たちの思いや自分たちの不安や恐れやストレスに耐えられないからです。イエス様の重荷をほんの少しでも背負う事が出来ない事を示しています。なんとも、弱い弟子たちです。十字架から逃げ去ったのも当然でしょう。
(まとめ-矢澤園長)
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