山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」

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情報発信

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「瞬きの詩人 源三さんのこと」
イエス様の光を浴びて悲しみに勝った人

2019年3月18日

(礼拝カード NO.47 お話 安希子先生)

★ 今日は安希子先生が、イエス様の力によって強く生きた人のことを話してくれました。その人の名前は水野源三さん。長野県の人です。小さい頃は大変元気で田んぼで泥だらけになって遊んだり、友だちと楽しく歌を歌ったり、色々な冒険をしたり、元気そのものでした。ところが、9歳になった時、流行した赤痢に罹り、やっと命は助かりましたが、困ったことに手足が硬直して動けなくなり、毎日寝て暮らす状態になりました。学校にも行けず、勉強も出来ない。友だちにも会えない。いや、それだけではなく、食事も自分では取れないし、トイレにも行けない。大変なことになりました。そして、さらになんと、声も出なくなってしまったのです。それからの源三さんの苦しみ・悩み・悲しみは、どれ程であったでしょう。人生は、真っ黒なものとなり、生きる希望もなく、「僕、もう死にたい」と何度も思ったそうです。が、それを伝える事が出来ません。側に居て、源三さんの面倒を看ていたのは、お母さんでしたが彼の止まらない涙を見て、お母さんも眠れない悲しみの夜が続きました。こんな想像もできない、悲しみにぶつかることが人生にはあるのですね。

★ そんな時、お母さんがいい事を思いつきました。源三さんは全身の感覚麻痺で声も出せないけれど、耳と目が生き残ったのでした。そこで、母親はあいうえおの文字盤を彼に見せながら、「か」と言いたいときには、母親が「か」を指差した時に瞬きをする。そういう方法で、彼とポツポツ、お話をする事を思いついたのです。自分の苦しい思いを聞いてくれる人が出来たので、源三さんの気持ちは少し楽になったようです。

★ 次に母親が思いついたのは、自分が読んできた聖書の話をしたり、それを読んであげたりすることでした。でも、源三さんはあまり興味を示すことはありませんでした。でも、お母さんは一生懸命でした。四国の方に「ちいろば先生」と呼ばれる力のある牧師さんがいると聞いて、長い手紙を書いて、「是非長野まで来て欲しい」とお願いしたのです。「ちいろば」とは小さなロバのことで、それに乗ってイエス様がエルサレムに入っていったと記されている。その名前を借りて、自分もイエス様を乗せるロバという訳です。お母さんの願いは実現しました。しばらくして、ちいろば先生がやってくるとそのお家に泊まって、毎日のように源三さんのお話をゆっくり聞きながら、イエス様のお話をしてくれました。それに先生は、歌も上手で心地良い声で綺麗な讃美歌を歌うと、源三さんの悲しい気持ちが、その中に解けていってしまうような気持が何回もしました。「ああ、僕も『ちいろば』になりたい。そして、悲しんでいる人を慰めてあげたい」という思いが生まれてきたのです。

★ 皆さん、これは凄い変化ですね。それまでは、自分ほど苦しんでいる人はいないと悲劇の主人公のように思っていたのに、今度はそういう人達を助け、力づけてあげたいと思うようになっていったからです。ちいろば先生はもちろん、お母さんはどんなにびっくりし、喜んだことでしょう。神様は本当に生きていてくださる。悲しみの家は一転して喜びの家となり、やがて教会となっていくのです。それから、源三さんは瞬きを使って、たくさんの詩を作りました。どの詩も悲しみに打ち勝った喜びに満ちていて、多くの人の心を打ちます。源三さんの家には、悩む人たちがすいぶんやってくるようになりました。詩には音楽がつけられ、日本中に売られるようになりました。源三さんも確かに第二のちいろば先生になったのです。なんと嬉しいお話でしょう。どんな苦しみ、悩みもイエス様が一緒にいるならば、消えてゆくのです。お話が終わってから、園長先生が、その詩のひとつをおしえてくれました。こういうものです。「主イエスが道連れならば、悲しみも苦しみも消えてゆく 楽しく生きることができるのですよ」

(まとめ-矢澤園長)





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園長

社会福祉法人 地の塩会
理事長 矢澤俊彦
荘内教会保育園
園長 諏訪瑞代
997-0034 山形県鶴岡市本町3丁目5-36
電話/FAX 0235-25-7070
ホームページ  http://skh.tyo.ne.jp/

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