山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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神様からはなれた、ぐうたら息子
2019年2月12日
(礼拝カード NO.42 お話 裕子先生)
★ これはイエス様がお話してくれた「たとえ話し」です。「昔話」とは違います。神様の大事な教えがこの中に詰まっているので、よーく聞いてください。このお話で、お父さんとは私たちの神様のこと、息子とは私たちのことですから、これを頭において聞いてくださいね。
★ ある所にお父さんと2人の息子がいました。畑やブタを飼っているんです。ある日働いていた弟のほうが空を見ながら浮かぬ顔です。そんな時が多くなったある時、弟は言出しました。「お父さん、財産のうち、ボクの分をください」。お父さんは断りましたが、弟が余りにしつこくいうものですから、そうしてあげたのです。
★ すると弟は財産を全部お金に換え、遠くの国に旅に出ました。大金を持っているのでルンルン気分、毎日贅沢なものを買ったり、食べたり、豪華なホテルに泊まったり・・・人々が来てお世辞を言うと、気分がよくなって大判振る舞いをするのです。「友達が沢山できてうれしいなあ」、と毎日遊び暮らしていたのです。
★ そんなある日・・・財布をみて愕然としました・・・「あっ、ない!もうお金がない!」。そう、使えばなくなるんですね。それに働いていないし・・・。すると今まで寄ってきた友だちが来ないんです。「おーい、どうしたんだ・・・僕達友達じゃなかったのかい・・・」「悪いねえ。お金のない人はもういいんだよ」・・・。
★ かわいそうに、この弟は一人ぼっち、それにお金もなし、着てるものも、はいてる靴もボロボロ、具合が悪くてもお医者さんにもかかれません。とうとう何も食べるものもなくなり、もうお腹がすいてすいて死にそう・・・農家に行くと、「じゃあブタにエサをやる仕事をしなさい」。
★ フラフラになりながらエサをあげてるとき、弟は思わずそのエサの箱に首を突っ込みブタと一緒に食べ始めた・・・もう食べるものなら何でもよかったんです。そこに御主人がきて、「おい、何してるんだ・・・」。そこを追い出されました。もう歩けなくなって野原で倒れてしまいました。その時、夢見心地に思ったそうです。「あっ、ボクは何をしてきたんだろう。もらったものをみんな使ってもう死にそうになってる・・・何てヒドイやつなんだ。最低だ。・・・もうこのまま死んじゃおうかなあ・・・でもとにかくお父さんの所にいってゴメンナサイっていわなきゃあ・・」。そう思うと、あの楽しかったふるさとのお家のことが、色々思い出されて仕方ありません。
★ やっと最後の元気を振り絞って歩き始めました・・・「もう息子でなくていい、雇って働かせてくれればいいんだ、お父さん、お兄さん、ごめんなさい」・・・そうブツブツいいながら・・・。
★ さあ、こちらはお父さん、どうしていたと思います?そう、可愛い息子がいなくなってから毎日が心配で、いつも遠くのほうを眺めていたのですが・・・・・・ある日、地平線のかなたに小さな人影のようなものが見えたのです。それが息子であることはすぐ分かりました。どうしてって・・自分の息子だから。お父さんはすぐ脱兎のように飛び出していきました。・・・それに気づいた息子も走り出しました。「おう息子、よく帰ってきた、よかった、良かった」「お父さん、ごめんなさい、あのお金何にもなくなって・・・」「いいんだ、いいんだ、こうして帰ってきてくれただけで十分だ。さあお祝いだ、お祝いだ。死んでいた私の大事な息子が帰ってきたんだから!」。
★ 神様の目から自由になろうと思っても、結果はなんともヒサンですね。卒園する、まつ組さんも、いつまでもイエス様を忘れないようにしましょう。今日の裕子先生のお話はとても面白く、子ども達も一生懸命聞いていました(園長)。
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