山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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幸せな王子様
2019年2月4日
(礼拝カード NO.41 お話 矢澤園長先生)
★ 今日は、お馴染の(幸せな王子様)お話をしました。ある町はずれの高台に建つ王子様の銅像にツバメがやってくるところから始まるこの物語。実は、この王子はこの町の立派なお城に住んでいました。毎日、贅沢な何不自由ない生活をしていたのに最近病気で死んでしまったのです。町の人が皆で立派な銅像を建てたのです。体中金箔がはめられてとても綺麗。皆、幸せの王子様と呼んでいました。
★ さて、そのツバメの体に落ちてきた涙の意味・・・。生きていたころは気がつかなかったのに今、この高い所から見るとあっちにもこっちにも、なんとたくさんの人が泣いている事か。私は迂闊だった。愚かだった。なんとかして、あの人達を助けてあげたい・・・。
★ 「では、王子様 私は何をしたらよいのでしょう?」「私の体から金箔を一つ剥がして、ほーら、あそこで泣いている女の子。売るマッチを水の中に落としてしまった。きっと叱られるだろう。ぜひ、これを一つ持って行っておくれ。」うなずいたツバメは、そのようにしました。それからです。王子とツバメは気持ちを一つにして町中の目につく不幸な人々に金箔を届けました。最後は、目に輝くルビーの玉までくりぬいてしまったのです。ツバメはその時もう南の国へ帰る事をあきらめて、毎日王子様のお使いをしたり、夜は彼の肩で眠りました。二人はなんと幸せだったでしょう。
★ でも・・・いよいよ、木枯らしの吹きはじめた冬のはじめでした。突然バーンという大きな音と共に、王子様が倒れました。寒さで心臓が破裂したのです。同時に肩からツバメも地面に落ちました。 次の朝です。町の市長さんが議員を連れてやってきました。「どうしたんだ。この王子はあんなに綺麗だったのに、この汚れ方は酷い。もう、工場に運んで行って燃やしてしまえ。」(議員)「市長さん、ここに変なツバメが落ちていますよ」「それは近くのゴミ箱へ捨ててしまえ。」
★ この様子を天から神様はジッと見ておられて、天使に命じました。「あの町に降りて行って、一番綺麗なもの・美しいものを二つ捜してもってきなさい。」天使は降りて行って、工場の炉の中から鉛の心臓の塊とゴミ箱の中のツバメを持ちかえって来たのです。神様は、「そうだ、よくやった。この二つこそ世界でもっとも美しいものだ。自分を忘れて困っている人達を助けたからだ。」
どうですか、皆さん。二人ともイエス様に似ていると思いませんか? それはよいのですが、ちょっと気になる事があります。王子様が親切をしたのは死んで銅像にされてからのことだったからです。できれば、生きてお城にいる間にきがつかなかったのかなあと思います。
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