山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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野原の羊飼いにもお告げが
2018年12月10日
(礼拝カード NO.34 お話 春香先生)
★ 羊飼いの生活は大変です。寒い夜、みんな寝静まった時も休まないで羊の面倒をみなくては・・・。狼や野原の獣も襲ってくるので命がけです。お家にも帰れないし、ベッドにゆっくり寝ることもできない。食べるものだって・・・大変、だって台所なんて野原にはないし、買い物に行くこともできない。病気にでもなったら大変です。どうしたらいいんでしょうね。それに子供たちは学校に行けないから羊飼いは字の読み書きができないんです。
★ もう一つ。着てるもののお洗濯、どうしたんでしょう。川も流れてないし、池もない。雨がふれば、みんなで雨をためればいいんですが、雨もなかったら・・・それに羊の体って、汚れるんですね。どうして?砂地を歩いたり、あちこちの草を食べるでしょう・・・そのよごれた体を拭いたりすると羊飼いもドロやほこりがついてくさくなるんです。それだけじゃない、一緒に遊んだり、ウンチのお掃除をしたり、病気になった羊を抱っこしていることもある。だから羊飼いには独特に変てこなニオイがついてました。「あっ、羊飼いだ・くさいから近寄るなよ」・・・・・・こんなことをいう人が多かったんです。
★ だから羊飼いは、みんなから嫌われていました。町の友だちもいません。教会からも締め出されていました。神様にはふさわしくない人たち、と自他ともに考えられていたんです。・・・でも羊飼いたちは神様のことを考えない不信仰な人たちではありませんでした。実は先祖からに言い伝えを大事にし、いつもひそかにお祈りをしていたんです。そしていつかは自分達羊飼いもこの世の軽蔑から救い出され、世界中の人々を幸せにしてくれるメシア(救世主)がこの世にきてくれるに違いない、と深く信じていたのでした。
★ 大きな星の輝くあの夜、天使たちが現れて「おまちどう様、とうとう救い主がやってきました。その方はかわいい赤ちゃんとしてベツレヘムの馬小屋にいます。まだこのことは誰も知りません。皆さんが一生懸命お祈りしてきたことはよーく天で見ていましたよ。さあ、急いで行ってごらんなさい」・・・。
これを聞いた羊飼いたちはどんなに喜んだことでしょう。「うれしいな。やっぱり神様は見ていてくださったんだ。神様はオレたちをばかになんかしていない。誰より先に天使を送ってくれたなんて・・・とても信じられない・・・でも夢じゃなないよねえ」 「ほんとだよ。ボクも聞いたぞ。さあ大急ぎで・・羊たちも連れてベツレヘムにいこう・・・」。
羊飼いたちにとってこんなにうれしい夜はありませんでした。心は幸せでいっぱい、そして馬小屋に行ってみると、天使の話の通り、こんなに可愛い赤ちゃんは見たこともありませんでした。「やっぱりこの方は救い主。おめでとう、そしてアありがとう、イエス様」と歌いました。それから羊飼いは会う人たちみんなにこの赤ちゃんのことを伝えてあるいたのです。
(まとめ-矢澤園長)
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