山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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アフリカ人を助けたリビングストーン
2018年11月5日
(礼拝カード NO.29 お話 矢澤園長先生)
★ 大きくなったらどうやって、みんなのお役に立てる人になれるか。何をしてイエス様に喜んでもらえるか。時々考えるかもしれません。今日お話しするのは、ディビッド・リビングストーンという、スコットランドの人。200年ほど前の人で、アフリカを探検し神様の救いを伝えた医者にして、宣教師。大の冒険家でもあります。この人は、小さい頃から家族そろって教会に行くと共に、父母の大きな愛の下に育ちました。そこで、アフリカの人達の苦しみの様子を聞いた時、いてもたってもおれず早速出発の準備にかかりました。当時あの大きな大陸にはイエス様を知る人はわずか。医療事情も最低で、衣食住全てに恵まれていませんでした。さらに、彼ら黒人は大陸の人達からは牛馬同様の扱いを受け、家族の泣き叫ぶなかで、奴隷狩りが行われ、南北アメリカなどに連れて行かれたのです。アフリカに着くまで、今は一昼夜で行けるのに、当時は5カ月もかかる船旅でした。
★ さて、アフリカの人はそれまでのイメージとは違い、肌も美しく、協力して狩りなどを行い、助け合って生きる精神の持ち主でした。酋長も尊敬されていました。自然も力強く美しくの、昇る太陽、放し飼いされている動物たち、空を突くような巨木かと思えば、うちつづく砂漠の風景、どれをとってもリビングストーンは、圧倒されました。病気の少女を医薬品を持って、助けると彼の存在が村人の目に止まりました。
★ ある時、お腹をへらしたライオン狩りを彼は先頭に立って行い、毒ヤリを使って、やっと追い払いましたが、彼の左手はその後、肩より上に上がらない傷を負ってしまいました。日照りの為に、川も湖も干上がった時、村人が鋭い嗅覚で地面から地下水を掘り出しているのに感心したり、生まれつきのミュージシャンではないかと思うほど、音楽の感覚に優れた子ども達に讃美歌を教えるのも楽しみでした。
★ リビングストーンは、しかし一カ所にとどまることなく、広いアフリカを南から北へ何十年もかけて、駆け抜けたのです。自分の足を使い、馬車や牛車に乗りながら、わずかな仲間たちと進んで行くのです。自分たちを殺しに来たのでは?などと誤解され、ひどい目にあうことも、しばしばでしたが、それらに打ち勝ったのは、彼の「イエス様が守って下さる」との確信でした。
★ こうして、奴隷として売られ、金儲けの対象とされ列強による植民地化がすすむ中で、彼のおかけで黒人たちも自分達と変わらぬ人間であることが認識されていったのです。今、アフリカには東京に近いような大都会もあり、日本車も多く走っているとともに、田舎の方までキリスト教会がたくさんあります。そこからは、とても熱烈な信仰に溢れた讃美の声も流れてきます。あいかわらずの貧困のなかで、人間らしく生きる道を伝えた人がいればこそでしょう。光を見つけて、あの大陸の大地を踏みしめてみたい気がします。そして、何をしたらイエス様に喜んでもらえるか、ジックリ考えてみましょう。尚、この人の伝記をまつ組にしばらくお貸しします。
(まとめ-矢澤園長)
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