山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」

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高価な香油でイエス様の足を洗った

2018年6月4日

(月曜礼拝カード №8  お話:矢澤園長先生)

★ マリアさんという、美しい女性には悩みがありました。それは、7つの悪霊と言われる病気です。悪霊とは、泣き虫・べそかき・怒りん坊・ケンカ・怠け癖・意地悪・お祈りもしないなどでした。だから町の人からは、遠ざけられ、警戒され、疎外されていました。きっと、先祖や両親の罪の為だろうと噂されています。

★ そんなある日、どんな病気も治すし・悪霊も払ってくれるという、不思議な人がやってくるというのです。たくさんの病人たちが、集まってきます。その日になるともう、黒山の人だかりです。マリアさんも何とかして、その人に近づきたいと思いました。いつもと違う服で身を隠すと、体を丸めて、群衆をかき分け、かき分け、なんとかその人の近くに来ました。その方の衣の裾にちょっとでも触れたいと思ったからです。もう、必死でした。そして思い切って飛び出すと、着物を後ろから握ったのです。またその人が「7つの悪霊よ!出ていけ!!」と大きな声で叫んだのです。その瞬間です。体が軽くなりました。なんだか、心も清く・明るく、スッキリして別の人になったようです。その不思議な人はやさしそうな表情で、こんな声です。「マリア、お前の信仰が神様に通じたのだ。安心して、元気で生きていきなさい。」あまりに嬉しくて、マリアさんはその人に何度も頭を下げながら帰っていきました。

★ それからです。マリアさんは、猛然と働き始めました。それまでは、仕事に就けてもらえなかったのです。でも、今度は違います。誰にも負けないくらい、しかも、体も心もとても元気なのです。そして、何を思ったか、働いたお金を高価な香油に替えると、お家の大きな壺に少しずつ溜めはじめたのです。周りの人は不思議に思いましたが、それから3年の間にいつのまにか香油が壺いっぱいになった頃です。また、あの不思議な人がやってくるという。「そうだ!いよいよだわ。」マリアさんは香油いっぱいの壺を頭の上に担ぐと、その人がお話をしているお家にいきました。お話が済んだ時、マリアさんは香油を持ってその人の前に行き、その壺をひっくり返すと、その人の両手両足を髪の毛で、ゴシゴシ洗い始めたのです。高い香油の匂いは、その家いっぱいに広がりました。並居る人たちは「こんな素晴らしい香りは初めてだ。」と感動しながら、この女は誰だと不思議がっています。すると、お弟子さんらしき人がいいました。「なんてもったいないことをするのだ。これだけのものがあれば、貧しい人をどれだけ助けてあげられるか分からない。」でも、その人は「いや、違うのだ。マリアさんは嬉しさのあまり、一生懸命働いて、私に恩返しをしてくれたのだ。マリアさんの心は、これから世界中に伝えられるでしょう。」と言われたのです。顔を赤らめながら、マリアさんはどんなに喜んだことでしょう。さあ、みなさんお分かりでしょう。この不思議な人こそ、そうです。イエス様です。イエス様は、一生懸命求める人に、必要なものを与えて下さる。私達は自分たちの最高の宝物を持って、恩返しをするのです。



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園長

社会福祉法人 地の塩会
理事長 矢澤俊彦
荘内教会保育園
園長 諏訪瑞代
997-0034 山形県鶴岡市本町3丁目5-36
電話/FAX 0235-25-7070
ホームページ  http://skh.tyo.ne.jp/

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