山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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2023年10月3日
自分の思い通りに動いてくれない -絶えざる不満解消の道は-
矢澤俊彦
「・・・ 出会う人間一人ひとりを『ただの人』として『あるがままに』に、その長所、短所、美点、欠点を丸ごと全体を無条件に肯定し、受け止めること。・・・こちらの尺度に合うように強制しない・・・思い通りに動いてくれないことへのこだわりを捨てて・・・」(櫻井淳司 『非暴力非まじめ』52頁)私達はどうしても自分の尺度に合わせて、相手が動くことを期待します。自分の思い通りに動いてくれないと面白くなく、内心にフラストレーションを感じ、それが言葉に出ることもあります。でもそういう相手の心の内も同様だとすれば大変。絶えざる不満と抗争が避けられなくなります。
こうなってしまうのは私達が無意識的にとても自己中心的だからです。これを「羊の衣をかぶった狼」とイエス様は見破りましたが、まさに私達は空腹に耐えかねて相手を食い尽くそうとしているのです。
この果てしないいがみ合いを少しでも改善するには、自分に代わり相手を中心とする、という大転換が必要です。その人が世界の中心、自分は相手に仕えるしもべ(僕)という感覚です。でもそんなことができるでしょうか。わがままでいばりんぼうで、妬み深い人も沢山います。そこで唯一の道は自分の心や情緒を深い充足状態におくことです。そしてこのためにこそ来られたのがイエス様です。彼は私達の空虚を満たし、心の奥底においてはまわりの力を頼らずに生きて行けるようにして下さる。ここから他人の「受容」がはじまるのです。
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