山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」

   トップページ > 情報発信 > 心のレストラン・・・荘内教会便り

トップページ 園の紹介 園の行事や1日の生活について 幼児絵画展や海外交流について 情報公開 入園案内やお問合せ 園職員の募集について 園長・役員・職員の投稿記事等


情報発信

情報発信のもくじページに戻る





2023年3月24日

「自我の殻から出よ」との呼び声
-復活祭の喜びについて-

矢澤俊彦



 この4月9日には復活祭(イースター)という文明の大祭がやってきますので、本日は、この世界的なお祭りの意義について、記してみましょう。尚、この日には、市内どこの教会でも午前10時前後からお祝いの集まりがあります。市民どなたでも歓迎いたします。

◆自我の殻の中で このイースターは、私ども人類一人ひとりに大きな声で呼びかけています。「さあ、急いで卵から出よ」と。考えてみると私たちは、時にまるで自分が周りの中心であるかのように生活しています。

 この小さくて狭い自己、そこで毎日展開される「自己愛(自愛)」の生活。固いよろいのような殻。そこには営々として築いてきた生活があるでしょう。積み重ねて来た知識・技術、そして地位や財産もみな自分のために集めています。しかし、そういうものが本当に頼りになるものであるかどうか、はなはだ怪しい。しかもみんながそのように「自己中心的」に生きていくとすれば、お互いがそれらの所有をめぐって激しく衝突せざるを得ないのではないか。世界の領土や資産をめぐって、今、大国がしのぎを削って争っているようなありさまなのです。

◆大いなる脱出劇 そこでこの自我の殻を破りたいという思いに駆られることがあります。この脱出劇が成功しなければ、どうなることでしょう。悲しいことに私たちは、自分の卵の中で朽ち果てるほかはないのではないでしょうか。復活祭とは、まさにこの大いなる脱出(エクソダス)のドラマ開始の時なのです!その時、親鶏が外から優しく殻をつつきながらささやきます。「さあ、今ですよ、殻を破って出て来なさい」と。

◆啐啄(そったく)同時の不思議 これは、とても不思議な生き物の世界の現象で「啐啄(そったく)同時」と言われるものです。親鶏は、卵の様子を見ながらその時がわかる、ヒナになろうとする卵にもその時がわかる。そこで両者がそのまたとないチャンスをいかすことができたとき、新たな生命が見事に誕生するのです。

◆神の愛の呼びかけ 私たち人間にとっての親鶏は、人類すべてを愛される天の神様であり、その愛を伝えようとしてこの世に派遣されたキリストの呼びかけです。「私の胸の内に飛び込んで来なさい」と。この声を殻の中で聞き取ることができる人は幸いです。もうこれまでのような生活はたくさんだと思い、何度も脱出を試みながら、果たせなかった人も、今度こそ間違いなく「さあ、今です。出て来なさい」との声を耳にするのです。

◆広い他者愛の世界へ 殻を破ったヒナは、どんどんその姿も変わっていきます。可愛らしいながら自分の足で立ち、よちよち歩くことさえできるのです。飛び出した世界は、どんなに広く豊かなことでしょう。万有すべてから歓迎されている思いでしょう。導いた親なる神様も大喜び。その大いなる愛情で、私たちを包み、それまでの空虚を満たしてくれることでしょう。自分ばかり愛してきて、虚しさに沈んできた生活とは、さようならです。それからは、神様と世界を中心において、他人のために生きる新しい人間となって行くのです。これこそ、復活祭が人類に贈る福音なのです(鶴岡市本町3丁目 日本基督教団荘内教会牧師・同保育園理事長)。

 


イースターのご案内

矢澤俊彦

 春の到来とともにイエス・キリストの復活祭がやってきます。久しぶりで教会においで頂き、みんなでお祝いいたしましょう。

 日 時 2023年4月9日(日) 午前10時

 ところ 荘内教会礼拝堂

 内 容

・墓からよみがえり、私たちを生かしてくださる主の復活の祝いです。聖書や説教に耳傾けるとともに、思い切って讃美歌を歌い、また懺悔と感謝の祈りを捧げましょう。

・また中山祥子さんの独唱や、赤澤朋子さんの奏楽に聞き入りたいと思います。

・新しい年度を迎えた保育園職員の任職式も行われますので、この1年の働きのための祈りに加わってください。

・献金は、有志の方がご用意ください。

・なお、復活祭はその後16日、23日、30日と続いて行きますので、神様のお導きの風に乗って続けてお出でください。



ルカ24-6
あの方は、ここにはおられない。
 復活なさったのだ。(ルカ24-6)


 


情報発信のもくじページに戻る



園長

社会福祉法人 地の塩会
理事長 矢澤俊彦
荘内教会保育園
園長 諏訪瑞代
997-0034 山形県鶴岡市本町3丁目5-36
電話/FAX 0235-25-7070
ホームページ  http://skh.tyo.ne.jp/

リンクフリーです。文書・写真・図版等のコピー・二次利用はご遠慮願います。
Copyright(C)2018-2024  Chi no Siokai Shonai Kyokai Hoikuen and T.Y.Office Inc. All Rights Reserved