山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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2020年1月4日
Once Was Lost(黒人霊歌) -我は全く盲目にして迷子なりき-
矢澤俊彦
Amazing grace how sweet the sound
That saved a wretch like me.
I once was lost but now am found,
Was blind but now I see.
これは多くの皆さんが御存知の黒人霊歌「アメ-ジング・グレイス」(驚くべき主の恵み)の1節です。この歌がなぜか様々な機会にこれほど歌われているのはうれしい限りですが、その言葉の意味が十分伝えられていない思いがしますので、私の理解するところを少し記してみたいと思います。
まずこんなひどい wretch (レッチ)である私を救いたもうとはの「レッチ」という言葉です。これは最高に侮辱すべき汚らしい人間のことで、ならず者、卑劣漢、とんでもない非人などという意味です。これをしっかり強調して歌わない歌い手さんが多くいます。
次はワンスの意味です。これは通常「一度」という意味ですが、自分が行方不明になり、死んでいたのは一度だけではない、しばらくでもない。これまでの人生すべてが失われ死の支配下にあった、というのです。
次のブラインド(盲目)も同様で、自分はこれまで生れ落ちて以来、ずっと「全くの盲目であった」という強烈なことが歌われているのです。
そこで私流に訳してみますと、
ああ、何と甘美で心地よい主の恵み、オレのようなとんでもない卑劣漢まで救ってくれるとは、これまで死人であった迷子のオレを見つけ出してくださり、今日まで完全な盲目であったオレを今見えるようにして下さったのだから。
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