山形県鶴岡市にある「社会福祉法人 地の塩会 荘内教会保育園」
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まず家庭の平和から
保育園理事長 矢澤俊彦
きょうはすまい、と思っていたのに、また子供を前にして随分言い争いをしてしまった。悲しそうな我が子の顔を避けながら「すまない」という思いがこみ上げてくる。夫婦仲が良いのが子供にとって最高の環境だなどの言葉を思い出し赤面する。
とにかく夫婦というものは、難しい関係だ。相手は、生まれも育ちもまったく違うその人と年中同居し、飯を食い、おまけに授かった子の面倒を見る、しかも仕事をしつつというのだから、大変な曲芸師でなくては。この多忙と余裕のなさは、どうしようもないくらい。その中での夫婦喧嘩ではもう参ってしまうのです。
そこで私は、どうしても神様の手を借りなければと思う。結婚は、多分に錯覚から始まる若気の至りかもしれない。しかし何百万もいる男女の中から、不思議にも「この一人」が選ばれ、待っていたプリンスとプリンセスのように、喜びのうちに迎えたのではなかったか。もしこの人がいなくなれば・・・それはどんなに大きな喪失だろう。自分の思うように動いてくれないのはあたりまえ。自分の不満や面白くなさを相手にぶつけないことだ。それには、一人になる時を持つこと。例えば日曜日10時からの礼拝で自己を吟味すること。「どんなに小さい小鳥でも、神様は愛して下さる・・・」自分が今いかされている喜びを味わってこそ、相手への愛おしさも感謝も出て来るのではないでしょうか。
このほど矢澤俊彦前園長が『獣でもなく機械でもなく-人間力アップの時代-』というエッセー集を出版しました。無料で差し上げますので、御希望の方は、電話・FAX0235-22-8196までご一報ください。
この文は 園便り8月号に掲載されたものです。
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